Excel。平均値ってこれでいいのか?よくないんじゃない
その1
平均値と中央値
どんな講座でも必ず、オートSUMボタンをご紹介する中で、合計だけでなくて平均とか最大値、最小値なども合わせて紹介しますが、この中の平均に関して、これでもいいんですかね?とお話しするケースがありますので、ちょっとそのケースをご紹介しましょう。
そのケースというのは、下記の表をご覧になっていただけると、なるほど~と、気づくと思います。
黄色のケースの平均値は55です。
そして、
緑色のケースの平均値も55です。
そうなんで、両方とも平均値は55と同じなんですね。念のため、それぞれのC9とF9の数式を見てみましょう。
C9には、
=AVERAGE(C3:C8)
F9には、
=AVERAGE(F3:F8)
と、数式も間違っていませんが、これで同じ平均値というのは、なかなか納得がいきませんよね。
黄色の方は、見た目、30ぐらいが平均値のような感じがしますよね。
緑色の方は、平均値とそれぞれのデータも近いイメージですよね。
このように、平均値というのは、あくまでも、総和をその個数で割った数でしかないわけですね。そうしますと、ビジネスではこのまま、オートSUMボタンの平均を使う訳にはいかないケースというのが、あるわけですね。
そこで、どうしたらいいのかということで、今回は、中央値を使用することで解決してみたいと思います。その関数は、MEDIAN関数。
この関数を使うと中央値を算出することができるのです。
平均値は、AVERAGE関数ですね。
では、早速、黄色の方で、MEDIAN関数を使って、中央値を算出してみましょう。
C10をクリックして、fxボタンからMEDIAN関数のダイアログボックスを表示しましょう。
数値1には、内藤さんから上野さんまでの範囲、すなわち、C3:C8を入力します。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。
すると、36となりましたね。
36の中央値の方が、平均値の55よりも、イメージに合致しますよね。
では、今度は、緑の方のF10も同じように算出させてみましょう。
まずは、fxボタンからMEDIAN関数のダイアログボックスを表示して、数値1の範囲はf3:f8ですね。
結果は、平均値と同じ中央値も55になりましたね。
このように、イレギュラーな数値が含まれている場合がありますので、オートSUMボタンの平均のAVERAGE関数で簡単に算出するのではなくて、中央値を算出するMEDIAN関数を使って算出してみることを併記したほうが、データによってはいい場合がありますので、このMEDIAN関数を覚えておくのもExcelのスキルアップの中では大切なのかもしれませんね。