Excel。平均値とゼロの関係。ゼロを含める?含めない?
平均アレコレその2
AVERAGE関数とAVERAGEIF関数
企業研修でよくご紹介するケースが平均値の時にありまして、確かに、
なるほど…と現場ではあるよね。
というものがありまして、その中のひとつ。
平均値を算出するときにゼロが混ざっていることがあって、
これを除いて算出しないといけないのでは?というもの。
確かに、平均値というのは、総和を総個数で割ったものなので、ゼロも加えて、
その個数も加えて総個数とした場合、確かにその平均値では、よろしくないケースがあります。
そこで、今回は、ゼロを除いて平均値を算出する方法をご紹介します。
また、ケースによっては、職業訓練の時にもご紹介しております。
で、今回使用する関数は、AVERAGEIF関数です。
下記の表を見てみましょう。
C9には、通常の平均値を算出してあります。
作り方は、オートSUMボタンの▼にある、平均を使うと範囲選択をするだけなので、簡単ですね。
C9の数式は、=AVERAGE(C3:C8)
で、結果は、45.5。
この45.5。見た目で、すでに、なんか低くないか?と感じられると思います。そうなんでね。
品川さんの0ポイントが混ざっているからなのです。
そこで、ゼロを除いて平均値を算出すれば、いいのでは?と思った場合、
どうしたらいいのかというと、AVERAGEIF関数を使えば、
ゼロを除いて平均値を算出することが出来るのです。
それでは、C10をクリックして、品川さんのゼロを除いて平均値を算出してみましょう。
まずは、AVERAGEIF関数のダイアログボックスを表示しましょう。
まずは、範囲から。
これは、2個目のボックスの条件がある範囲になりますので、
今回は、ゼロで無いものを算出対象にしたい訳なので、この範囲は、C3:C8となりますね。
続いて、条件ですが、ゼロで無いというのが条件になります。
そこで、ゼロであるなら、"=0"でいいのですが、
今回は、ゼロで無いなので、NOTとなりますから、"<>0"と入力します。
条件式なのに、” ”ダブルコーテーションで囲むというのは、不自然に感じるかもしれませんが、
関数自体が数式ですでに=ではじまっていますから、途中で=を入れるわけにいかないので、” ”ダブルコーテーションが付くわけですね。
そして、平均対象範囲。
これは、省略すると範囲と同じ範囲指定になるのですが、きちんと入力しておきましょう。
この平均対象範囲は、C3:C8と入力します。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。
すると、C10には、54.6と算出されましたね。このほうが、イメージに合っていますね。
ただし、今回は、ゼロを除いて平均を出したかったわけでして、
次回は、ゼロではなくて、欠席などの文字が入っている場合で、
欠席した人数も含めて個数とした平均値を算出する場合をご紹介したいと思います。