Excel。財務関数シリーズ。PV関数は、ローン返済でおなじみの関数です。
<PV関数>
財務系の関数で、FV関数と同様に、わかりにくい。といわれるのが今回ご紹介する、
PV関数。
確かに、仕事で関係しない限りは毎日毎日、使うことはない関数なのは間違いありませんが、
MOS試験の範囲になっていたりするので、ご質問があります。
そこで、今回は、財務関数の中から、
毎月の返済金額から借入可能な金額を算出できる、
PV関数について、ご紹介していきます。
このPV関数の、PVとは、Present Value。つまり、現在の価値という意味ですね。
次の表を使って確認していきましょう。
財務系の関数で気を付けるコトというか、注意しないといけないのは、
年利や返済額(月)など、年なのか?月なのか?というポイントです。
では、B2をクリックして、PV関数ダイアログボックスを表示しましょう。
まずは、年率からいきましょう。
年率は年利なのでB4。ですが、月額を算出していく必要がありますので、1年。
つまり12で除算する必要が生じますので、
年利は、B4/12
期間ですが、期間(年)のB5。そしてこれは年なので12倍してあげませんと、月になりませんね。
なので、期間は、B5*12
そして、定期支払額ですが、これは、毎月の返済額ということですから、
定期返済額は、B6
あとは、OKボタンをクリックしてみましょう。
数式は、
=PV(B4/12,B5*12,B6)
となっていますね。では、借入可能金額は、¥-942,814と表示されましたね。
ちゃんと算出はされているのですが、マイナスで表示されてしまいますと、
イマイチピンときませんね。
これは、手元からなくなるということなので、マイナスになっているのですが、
B6の返済額(月)をマイナスにしてあげると、PV関数の算出した値は、
わかりやすくなるかと思います。
このように、借入可能金額を求めることが出来ましたね。
また、算数・数学が苦手で、これ合っているの?と思い方もいらっしゃると思います。
その場合には、年利を0%にしてあげると、
ちゃんとこの関数が稼働しているかどうかを判断することが出来ると思いますよ。
では、B4を0%にしてみましょう。
どうでしょう。期間は10年なので月に直すと12倍して120。
これに返済金額が月々、10000だとしたら、120×10000=1200000 というようになりますよね。
なので、PV関数はちゃんと動作していることを確認することは出来ますね。
以前ご紹介したFV関数も今回のPV関数も、苦手だなぁ~。
MOSの練習でこれらの関数を勉強してもよく動きがわからない。
という方は、年利を0%にしてみるといいですね。
なお、このPV関数。自動的に通貨スタイルが設定されて算出されますので、
¥マークとか三桁区切りなどは設定しておりませんので、お間違いのないように。