Excel。横棒グラフの塗りつぶしを、条件で自動的に色分けしたい。
<条件付き書式モドキ横棒グラフ>
横棒グラフに限りませんが、
例えば、パレート図などのグラフのように数値によって塗り分けたい場合など、
いちいち、色分けをしていたら、データが多くなると大変です。
できれば、自動的に塗り分けることが出来たらグラフを作るのも楽になるはず。
要するに、条件付き書式モドキ塗りつぶしグラフを作れれば…ということで、
今回は、次のようなグラフを作成していきましょう。
では、次の表から作っていきます。
さて、この表から自動的に色分けするようなグラフは、作ることが残念ながら出来ません。
このままグラフを作ってしまうと、自力で色分けしないといけません。
Excelは、表があって、その表を使って、グラフにする。
ということなので、グラフに合わせた表を作ってあげる必要があります。
そこで、次のような表にアレンジしていきます。
この表の作り方を説明しておきます。
C1:E1までのセル。~という文字がついていますが、
これは表示形式を使って~600というように表示させています。
つまり、600,700,800という数値がそれぞれのセルに設定されています。
そして、C2には、数式が設定されています。
=IF(B2<=$C$1,B2,0)
この数式を、C8まで、オートフィルでコピーしてあります。D2には、次の数式が設定されています。
=IF(AND($B2>C$1,$B2<=D$1),$B2,0)
この数式を、E8まで、オートフィルでコピーしてあります。これらの数式を使うことで、600までなのか、700までなのか、800までなのか。
というように売上高の数値を振り分けしています。
この数値を使って、グラフを描くのですが、どう描くのかというと、
【積み上げ】のグラフで作成していきます。
つまり、今回は、【積み上げ横棒グラフ】で描いていきます。
では、A2:E8を範囲選択して【積み上げ横棒グラフ】を挿入します。
積み上げ横棒グラフなのに、B列の売上高も含めていいの?と思う方もいると思いますが、
積み上げ横棒グラフは、合計値のデータラベルを表示することが出来ないので、合計した値。
つまりB列の売上高も含める必要があります。
そこで、その売上高である。系列1を選択して、
選択対象の書式設定ダイアログボックスを表示させましょう。
要素の間隔を、”なし”にします。これで、棒グラフが太くなります。
そして、使用する軸を、”第2軸”に変更して、閉じるボタンをクリックします。
系列1の横棒グラフが選択されている状態のまま、データラベルを内側で表示して、
塗りつぶしと枠線をそれぞれ”なし”に設定します。
グラフの上に表示されている、第2軸横軸を削除して、凡例も削除します。
あとは、系列4を選択して、データ系列の書式設定ダイアログボックスを表示します。
要素の間隔を、”なし”にしましょう。閉じるボタンをクリックしたあと、
色を調整してあげれば完成です。
これで、条件付き書式モドキ横棒グラフが完成しました。
アイディアによっていろんなグラフを描くことが出来ますので、
いろんなアイディアを試してみると、Excelのグラフ。なかなか面白いですよ。