Excel。事務職のデータ分析その3。求めるのは簡単だけど『範囲』は大切
<MAX関数・MIN関数>
様々な分析手法はわからなくても、一般職や事務職でも、
会議資料の一つとして、データ分析用の資料作りをすることもあるようです。
そこで、事務職のデータ分析と題して、ご紹介していきたいと思っております。
【RANGE(レンジ)について】
前回は、【中央値・最頻値】をご紹介しましたが、3回目は、【範囲】。つまり『RANGE(レンジ)』についてです。
RANGEとは、データが分布してある【範囲】のことです。
この範囲は、そのデータの「振り幅」を表しています。
例えば、毎年なぜこの時期の売上は低いのに、
この時期は高いなど対応策を考えるときに必要になったりもします。
なんか、小難しく書いてしまいましたが、
単純に最大値と最小値を求めて、
その差が【範囲】ということになりますので、
算出そのものは、難易度は高くありません。
では、次のデータのRANGE(範囲)を求めてみましょう。
C列の年齢を降順で並び替えをしてもいいのですが、
データはそのままで、F2にRANGEを算出していきましょう。
RANGEの公式は、最大値-最小値=RANGEですから、
F2をクリックして、MAX関数ダイアログボックスを表示しましょう。
数値1は、C3:C22
OKボタンをクリックします。
ここまでの数式は、
=MAX(C3:C22)
そして、最小値を減算しますので、
-「マイナス」を入力して、次は、MIN関数ダイアログボックスを表示します。
数値1は、C3:C22
OKボタンをクリックします。
ここまでの数式は、=MAX(C3:C22)-MIN(C3:C22)
F2には、51と算出されました。
よって、このデータの振り幅は、51。
つまり年齢差は51歳あるということになります。
数式自体は、関数の初歩の初歩なので、なんら難しくはありませんが、
平均値同様に、このような基本的な関数を使って算出したデータが、
分析するための資料の一つになって行きます。
基本は大事。
簡単な関数をバカにしてはいけないということなのでしょうね。
意外かもしれませんが、このRANGE。
ビジネスシーンにでは、様々なデータの範囲をあらかじめ把握することが出来るので、
その対応策を検討することが可能になります。
このことは、とても重要なコトだといわれております。
ここまで、
平均値を算出するAVERAGE関数
中央値を算出するMEDIAN関数
最頻値を算出するMODE.SNGL関数
そして、
範囲(RANGE)を算出する、MAX関数-MIN関数
と簡単な関数ですが、資料作成には欠かせない関数ですので、
改めてご紹介させていただきました。
次回は、【標準偏差】の算出方法をご紹介していきます。