Excel。24時間スケジュールを円グラフで作ってみる。Excel2013版
<24時間スケジュール円グラフ>
Excelのグラフはアイディアで色んなグラフを表現することができるのですが、簡単なようでポイントがあるのが、
今回ご紹介する【24時間スケジュール円グラフ】
このグラフを作るためには、次のデータを用意しておきます。
A列の時刻~C列の時間までは、
問題ないと思いますが、D列のラベル用というのが「?」だと思います。
作成途中でわかってくることなのですが、
このD列を用意しておかないと
データラベルがうまく表示することが出来ません。
D4には、
=TEXT(A4,"h:mm~")&CHAR(10)&B4
という数式が設定されていて、
D11までオートフィルで数式をコピーしております。
この数式の意味は、
A列のデータをh:mmという表示形式で表示するための
TEXT関数に”&”で結合したCHAR(10)。
このCHAR(10)は、改行を表すコードです。
そして、B列を結合してあります。
それでは、円グラフを作っていきますので、
B4:C11を範囲選択して、2-D円グラフを作成します。
円グラフに慣れていないと、
このように「単色」なグラフが挿入されて驚くかもしれませんが、
データの行列を入れ替えてあげればいいので、
デザインタブの「行/列の切り替え」をクリックしましょう。
色が少し”ケバい”ので、色を変更して、凡例を削除しておきます。
色を変更するのには、書式タブの「色の変更」を使うと便利ですね。
では、データラベルを表示していきましょう。
グラフの右上にある、
「グラフの要素」ボタンをクリックしてもいいですし、
デザインタブの「グラフ要素を追加」のデータラベルにある
「その他のデータラベルオプション」をクリックすると、
右側にデータラベルの書式設定作業ウインドウが表示されます。
値が表示されていますが、ラベルを変更する必要があります。
そこで、使うのがD列のラベル用というデータなのです。
そもそも、A列の時刻とB列の内容で円グラフが作れればいいのですが、
時刻を使って円グラフは出来ません。
また円グラフを作るための時間は時刻ではありませんので、
データラベルには使えません。
その両方の欠点を補うのが、D列のデータラベル用になるわけです。
ラベルオプションの「値」のチェックをはずし、
「セルの値」にチェックを付けます。
データラベル範囲ダイアログボックスが表示されますので、
D4:D11を範囲選択します。
ボックスには、
='24時間円'!$D$4:$D$11
と表示されますので、OKボタンをクリックします。
そして最後の工程です。
23:00~が頂点となってスタートする円グラフになっていますね。
やはり、0:00を頂点にしたいので、円グラフを回転させます。
では、何度回転させればいいのか?というと、
円は360度なので、それを24等分すれば、1時間の角度が算出されます。
360÷24=15
よって、15度/hということですから、360-15=345
つまり、回転は345を入力します。
円グラフをクリックすると、
データ系列の書式設定作業ウインドウに変わりますので、
「グラフの基線位置」に345と設定します。
これで完成ですね。
以前紹介したことがあるのですが、
Excel2013以降でグラフの作り方が変わっているので、
改めて紹介させていただきました。
あまり使うことはないかもしれませんが、
このような方法で24時間スケジュール円グラフを作ることが出来ますので、
機会がありましたら、是非。