Excel。事務職のデータ分析その7。度数からヒストグラムを作ってみよう
<ヒストグラム>
最近は、事務職でも資料作りの一環で、データ分析系の資料作成をする人が増えてきたそうですので、
あまり馴染みがないものも少しずつ慣れていくようにしましょう。
ということで、
前回は、階級に基づき、度数・相対度数・累積度数を算出しましたので、
階級と度数を使って、ヒストグラムを作っていきます。
作成するのはこのようなグラフですね。
ヒストグラムは、データの散らばり方や、
まとまり方、中心位置がどこにあるのかといったことが
【視覚的】にわかりやすいことが特徴の集合縦棒グラフのことです。
この表だけだと、
確かに数値の羅列では何がなんだか、わかりにくいですよね。
作り方自体は簡単なので、ヒストグラムの注目ポイントは、
「データの山の数」
山の数が複数の場合には、異なる性質のデータが混在しています。
「シンメトリー(対称)」
左右対称だと、
分析手法の検定や推定で正規分布に当てはめることができます。
「中心位置」
統計学において、中心位置はとても重要なポイントですね。
【視覚的】にすることで、わかりやすくなります。
「ばらつき」
全体のバラツキ具合も【視覚的】にわかりますね。
「外れ値」
ほかのデータと比べて、【視覚的】にこれは、
明らかにかけ離れているだろうというのがあれば、
『外れ値』の可能性があることがわかりますね。
なので、ただ、度数を算出するだけじゃなくて、
【視覚化】すなわち、ヒストグラムにすることも大切な作業の一つなのです。
では、作り方ですが、
次の表があります。
E2:F9を範囲選択して、集合縦棒グラフを挿入しましょう。
挿入タブの縦棒から、2-D縦棒の「集合縦棒」をクリックすると、
集合縦棒グラフが挿入されます。
棒グラフ自体の幅を太くしますので、
棒グラフをダブルクリックするか、棒グラフをクリックして、
書式タブのグラフ要素が、「系列 "度数"」になっていることを確認して、
選択対象の書式設定をクリックしましょう。
右側にデータ系列の書式設定作業ウインドウが表示されます。
系列のオプションにある「要素の間隔」を0%に変更しましょう。
これで、棒グラフどうしの間隔がなくなりましたね。
棒グラフの選択を解除すると、「べた塗り」になってしまっているので、
棒グラフの枠線に色をつけて上げるといいですね。
例えばですが、
書式タブの図形のスタイルから選択してあげてもいいですね。
これで完成しました。
ヒストグラム自体の作り方は簡単ですので、
作ってみてはいかがでしょうか?