Excel。男女比などわかりやすくなる半ドーナツグラフの作り方
<半ドーナツグラフ>
新聞を見ていたら、男女それぞれの比率をわかりやすく説明している、【半ドーナツグラフ】が掲載さていたので、
Excelで作れるかな?と思いったので、その作り方をご紹介いたします。
次のようなグラフが、半ドーナツグラフです。
ポイントは、
左右の半ドーナツグラフの合間に少しスペースが空いてあることです。
範囲選択する表から確認していきましょう。
この表を男女それぞれの比率がわかるグラフを作っていきます。
ただしこのデータでは、上手くドーナツグラフを作ることができません。
なぜならば、データラベルをパーセント表示しようとすると、
どうしても、過程の途中で表示できないことになるので、
この表を次のようにアレンジしていきます。
D列は構成比を算出していて、
D2には、=B2/$B$7という数式が設定されていて、
パーセントスタイルの書式を付けて、
D7までオートフィルで数式をコピーしております。
E列も構成比を算出しているのですが、
半ドーナツグラフのために、グラフを180°回転させる必要があるので、
上下逆の構成比率を算出しております。
つまり、E2には、C7を基にした構成比率の結果が表示されています。
そこで、オートフィルで数式をコピーしたいのですが、
オートフィルでは、C7→C6というようにセル番地が下がっていきません。
セル一つずつ修正してもいいのですが、
面倒くさいので、次の数式をE2に設定してあげます。
=OFFSET($C$2,7-ROW(),0)/$C$7
OFFSET関数は、
参照したセルから指定した行列数への範囲を参照してくれる関数です。
参照には、起点となるセル番地を入力しますので、
$C$2
行数は、C7を参照したいので、
起点となるC2からはセルから5行分下なので、
7から行数を引けばいいわけなので、
7-ROW()
列数は、左右に移動しないので、0
高さと幅は省略ができますのでそのまま空白にして、OKボタンをクリックします。
そして、構成比を算出するので、
OFFSET関数の数式に、/$C$7を加えた数式ですね。
その結果が上記の表になっています。
いよいよグラフを作成していきます。
当然、半ドーナツグラフなんてものは用意されていませんので、
通常のドーナツグラフを作成していきます。
A2:A7とD2:D7を範囲選択して、挿入タブのその他のグラフにある、
「ドーナツ」グラフをクリックします。
ドーナツグラフが表示されますので、凡例を下方向に移動しておきます。
データラベルも表示させますので、
レイアウトタブから「その他のデータラベルオプション」をクリックして、
データラベルダイアログボックスを表示します。
ラベルオプションのラベルの内容にある、値にチェックマークをつけます。
これで男性側の半ドーナツグラフのベースが出来ました。
続いてもう半分の女性側のグラフも作っていきます。
一から作ると面倒なので、グラフをコピーしていきます。
Ctrl + D
で、グラフが簡単にコピーできますので、少し離して表示します。
コピーしたグラフを女性側のデータにしますので、
範囲をE2:E7に変更します。
青い枠線を移動させるだけでOKですね。
さて、ここからは、色を変えたりなどのデコレーションに取り掛かります。
凡例はどちらか一つでいいので、女性側の凡例を削除したいのですが、
このまま削除すると、ドーナツグラフが大きくなってしまいますので、
プロットエリアを少し左に移動させてから、凡例を削除しましょう。
ココもポイントですね。
男性側の凡例も合計が不要なので、削除しておきましょう。
男性側女性側ともに、
合計100%のラベルとグラフの塗りつぶしを「なし」にします。
さらに、女性側のグラフエリアも塗りつぶし「なし」にします。
グラフはここまで出来ています。
双方のA~Eまでの色を統一させていきます。
あとは、
女性側のグラフを男性側のグラフに重ねてあげて、
テキストボックスで、”男””女”と作れば完成します。
また、グループ化することも出来ますので、
用途に合わせてグループ化してあげるといいでしょう。
このようにすれば、「半ドーナツグラフ」を作ることも可能になりますよ。
そうそう、グループする時にうまくオブジェクトを選択できない人は、
ホームタブの「検索と選択」から「オブジェクトの選択」をクリックすると、
選択がしやすくなります。