10/01/2017

Excelの縦棒グラフをPowerPointに貼り付ける時の注意点

Excelの縦棒グラフをPowerPointに貼り付ける時の注意点

<Excelの集合縦棒グラフとPowerPoint>

Excelのグラフを作ることは出来るし、
そのグラフをWordに貼り付けることもできるけど、
PowerPointにExcelのグラフを貼り付けることはできても、
そのまま資料として使えないぐらいに、
『見栄え』が悪いので、どうしたらいいのでしょうか?
ということを良く聞きます。

そこで、今回は、
Excelの集合縦棒グラフをPowerPointに貼り付けた後の
注意点をご紹介していきます。

Excelのグラフを貼り付ける前に、大切なことがあります。

PowerPointで作成する資料は、
「紙で配布する資料」でしょうか?
それともプロジェクターで「映写する資料」でしょうか?

もし、映写する資料だった場合、
そこで使用するプロジェクターは16:9を映写できますか?
4:3しか映写できませんか?という点を確認する必要があります。

これは、PowerPoint2010までは、
スライドの基本が4:3なのに対して、PowerPoint2013以降では、
16:9がスライドの基本になっています。

つまり、使用するプロジェクターによって、
例えば、スライドが見切れたり、縦横比がおかしくなったりと、
映写時のレイアウトに問題が発生します。

また、紙で配布する場合は、だいたいA4サイズだと思いますが、
PowerPoint2010までのスライドが4:3の時には、
あまり縦と横の長さの違いはなかったので、
まだよかったのですが、PowerPoint2013以降は、
16:9なので、A4とはかなり縦横比が異なっています。

よって、最初にPowerPointで行う作業は、
資料にあわせて、スライドのサイズを変更してから作成を始めましょう。

今回は、16:9で映写する資料という前提で作成していきます。

スライドの左側2/3にグラフ。1/3に箇条書きのレイアウトのケースとします。

では次のExcelの集合縦棒グラフをPowerPointに貼り付けていきます。

グラフをクリックして、コピーします。

PowerPointをアクティブにして、グラフを貼り付けましょう。

貼り付けたグラフの大きさや場所を調整しましょう。

PowerPoint2013では、
グラフや図などのオブジェクトを調整するときにガイドラインが
表示されますので、それに合わせて調整するといいですね。

一見これでOKのように見えますが、問題があります。

縦軸や横軸のフォントが小さいので
見えにくいので変える必要があります。

また、グラフも大きくするほうが、
【見やすく】【見栄え】のするグラフになりますので、
その点を頭に入れて修正していきます。

グラフタイトルですが、スライドのタイトルと重複しているならば、
グラフタイトルは不要ですので削除しましょう。

フォントサイズを変更します。
ここが、一番のポイントなのです!

ExcelグラフをWordに貼り付けるときには、
気にならないのに、PowerPointでは、小さいなぁ~と感じる原因は、
フォントサイズにあります。

Excelグラフのフォントサイズは9ポイント。
つまり、Wordの10.5ポイントよりも小さいし、Excelは11ポイント。
PowerPointはさらに大きくて、「ここに箇条書き」という文字は28ポイントです。

貼り付けたときに、フォントサイズは自動的に大きくならないのです。

そしてフォントサイズを大きくするのですが、
全部同じにすると、【メリハリ】がないので見栄えがよくありません。

そこで次のようにフォントサイズを変更してみます。

縦軸よりも横軸のほうを大きめにするといいですね。

仮に凡例がある場合には、凡例は下側か、
プロットエリア内がいいでしょう。

右側だと、グラフ全体が小さくなってしまいますので、
避けたほうがいいですね。

縦軸の目盛間隔を少なくするのも大切ですね。ここもポイント

あとは、棒グラフの外側か内側にデータラベルを表示させましょう。

それと、縦軸に「単位:円」と表示したいのですが、
軸ラベルを使うとグラフ全体が小さくなってしまいますので、
テキストボックスを使うといいでしょう。

なお、表示されるデータラベルも
フォントサイズが9ポイントなので、大きくする必要があります。

会場によっては、棒グラフを太くすると【見やすく】なります。
そして、伝えたい内容に合わせて、次のアレンジをするといいですね。

アピールしたい棒グラフだけ、色を変更する。
濃淡で変えるのもいいですね。
特に順番がないならば、
昇順で並べる・降順で並べると【伝わりやすく】なります。

昇順や降順で並べる場合は、
Excelで先に昇順や降順にしたグラフを貼り付けるといいでしょう。

あとから、やっぱり並び替えをしたいときには、
グラフをクリックして、
グラフツールのデザインタブにある「データの編集」にある
「Excel2013でデータを編集」をクリックすれば、

Excelが開きますので、元の表を並び替えすれば変更することができます。

Excelの表をPowerPointに貼り付けると、
リンク貼り付けにはなっていないのですが、
ExcelのグラフをPowerPointに貼り付けると、
自動的にリンク貼り付けになっていますので、
元のExcelが開いて編集することができます。

並び替えをしたグラフには、
”矢印”や”吹き出し”を追加するとよりわかりやすくなりますよ。

今回、色とフォントに関してはご紹介しておりませんが、
【見やすく】【見栄え】【伝える】という点を抑えて修正するといいですね。


スライドのサイズを確認・変更する
A4か?16:9か?4:3か?

Excelグラフのフォントサイズが9ポイントなので大きくする
縦軸よりも横軸を大きめにする

縦軸の目盛間隔を少なくする

データラベルを表示した後にもフォントサイズを大きくする

軸ラベルを表示するとグラフが小さくなるので、テキストボックスが便利

<プラスアルファ>

棒グラフも太くしてみましょう
内容によって昇順・降順にしてみましょう
色分けして強調してみましょう
矢印や吹き出しをワンポイントで使ってみましょう。

【見やすく】【見栄え】【伝える】を忘れずにね。