Excel。改めてRANK.EQ関数とRANK.AVG関数の違いを確認してみよう。Excel2013版
<RANK.EQ&RANK.AVG関数>
Excel2007からRANK関数からRANK.EQ関数とRANK.AVG関数の2種類の関数になりましたが、どのように違うのか?
EQはイコールで、AVGはアベレージ、
つまり平均ということはわかるけど…どのように使いわけるの?
とよくご質問がありますので、
改めて、RANK.EQ関数とRANK.AVG関数を確認してみましょう。
次の表を作りましょう。
A列には通し番号を入力設定しております。
B列には成績として、-15~-5までのデータを入力してあります。
イメージとしてはゴルフ大会の成績ですね。
B2:B11のように同じデータが続いているデータが
説明するときのポイントになります。
C列にはRANK.EQ関数を使ったB列のデータの順位を算出しております。
C2のRANK.EQ関数を使った数式を確認しておきましょう。
数値には、B2。
参照には、$B$2:$B$26。オートフィルで数式をコピーしますので、絶対参照を忘れずに設定しておきましょう。
順序には、1。今回は、数値が小さい方が、
いい順位になるケースですので、昇順での順位を算出するために1ですね。
C2の数式は、
=RANK.EQ(B2,$B$2:$B$26,1)
です。
D列にはRANK.AVG関数を使ったB列のデータの順位を算出しております。
D2の数式は、
=RANK.AVG(B2,$B$2:$B$26,1)
関数名が違うだけで、引数(カッコの中の情報)は同じですね。
では、RANK.EQ関数の結果ですが、
成績が-10の人が9件ありますが、
成績は全員2位なので、2が算出されています。
そして、次の-9の成績の人は、一気に11位と算出されていますね。
つまり、RANK.EQ関数は、
あくまで、純粋に【順位】で使う関数なのです。
仮に、同じデータが100件あるとしたら、
次の順位は一気に、跳ね上がってしまいます。
試しに、-10を19件まで同じにしてみましょう。
2位の次が20位になっていますよね。
ですが、あくまでも、【順位】なので、これでいいわけですね。
では、RANK.AVG関数は、1位の次が6位と算出されていますね。
これは、2位~10位までの平均が6なので
6位と算出されているわけなのですが、
どちらかというと、順位というよりも、データそのもの、
すなわち数値という側面で算出されています。
2件目から19件目の成績を-10にすると、10.5と算出されて、
中央値のような形なるのがわかります。
RANK.EQ関数は、【順位】を求める関数
RANK.AVG関数は、数値としてどのように【分布】しているのかを確認する関数
とすれば、使い方がわかりやすくなるのではないでしょうか?
折れ線グラフにすれば、よりわかりやすくなります。
関数がわかれたということは、
意味があるから、わかれたわけなので、
どちらのケースを使ったらいいのかを確認して、
RANK.EQ&RANK.AVG関数を使っていくといいですね。