10/19/2017

Excel。改めてRANK.EQ関数とRANK.AVG関数の違いを確認してみよう。Excel2013版

Excel。改めてRANK.EQ関数とRANK.AVG関数の違いを確認してみよう。Excel2013版

<RANK.EQ&RANK.AVG関数>

Excel2007からRANK関数からRANK.EQ関数とRANK.AVG関数
の2種類の関数になりましたが、どのように違うのか?

EQはイコールで、AVGはアベレージ、
つまり平均ということはわかるけど…どのように使いわけるの?

とよくご質問がありますので、
改めて、RANK.EQ関数とRANK.AVG関数を確認してみましょう。

次の表を作りましょう。

A列には通し番号を入力設定しております。

B列には成績として、-15~-5までのデータを入力してあります。
イメージとしてはゴルフ大会の成績ですね。

B2:B11のように同じデータが続いているデータが
説明するときのポイントになります。

C列にはRANK.EQ関数を使ったB列のデータの順位を算出しております。
C2のRANK.EQ関数を使った数式を確認しておきましょう。

数値には、B2。

参照には、$B$2:$B$26。オートフィルで数式をコピーしますので、絶対参照を忘れずに設定しておきましょう。

順序には、1。今回は、数値が小さい方が、
いい順位になるケースですので、昇順での順位を算出するために1ですね。

C2の数式は、
=RANK.EQ(B2,$B$2:$B$26,1)
です。

D列にはRANK.AVG関数を使ったB列のデータの順位を算出しております。

D2の数式は、
=RANK.AVG(B2,$B$2:$B$26,1)
関数名が違うだけで、引数(カッコの中の情報)は同じですね。

では、RANK.EQ関数の結果ですが、
成績が-10の人が9件ありますが、
成績は全員2位なので、2が算出されています。

そして、次の-9の成績の人は、一気に11位と算出されていますね。

つまり、RANK.EQ関数は、
あくまで、純粋に【順位】で使う関数なのです。

仮に、同じデータが100件あるとしたら、
次の順位は一気に、跳ね上がってしまいます。

試しに、-10を19件まで同じにしてみましょう。

2位の次が20位になっていますよね。

ですが、あくまでも、【順位】なので、これでいいわけですね。

では、RANK.AVG関数は、1位の次が6位と算出されていますね。

これは、2位~10位までの平均が6なので
6位と算出されているわけなのですが、

どちらかというと、順位というよりも、データそのもの、
すなわち数値という側面で算出されています。

2件目から19件目の成績を-10にすると、10.5と算出されて、
中央値のような形なるのがわかります。

RANK.EQ関数は、【順位】を求める関数
RANK.AVG関数は、数値としてどのように【分布】しているのかを確認する関数
とすれば、使い方がわかりやすくなるのではないでしょうか?

折れ線グラフにすれば、よりわかりやすくなります。

関数がわかれたということは、
意味があるから、わかれたわけなので、
どちらのケースを使ったらいいのかを確認して、
RANK.EQ&RANK.AVG関数を使っていくといいですね。