Excel。IF関数を使わないで、生年月日から干支を算出方法?!
<MID+MOD+YEAR関数>
面白いリクエストがありまして、「スタッフさんの生年月日から『干支』がわかるようにしたいんだけど~」
とのこと。
IF関数を使ってみたら、わからなくなっちゃって…だそうでして。
ということで、ちょっと考えてみましょう。
次のような表があります。
今年2017年の干支は、酉。
というように表示することができればいいわけですね。
このような場合は、
どのようなルール(パターン)になっているかを見つけることが
出来るのかがカギになります。
干支のルールは、
子丑寅…と始まって12種類で元の子に戻るというルールなので、
12で除算してみて、その余りを使うことで、
どの種類なのかを判断することが出来そうですね。
とりあえず、C列に、余りを求める関数のMOD関数を使って、
生年月日を12で除算してみましょう。
C2にMOD関数ダイアログボックスを表示しましょう。
数値には、年数を入れたいので、年数を算出することができる、
YEAR関数を使って算出させますので、YEAR(A2)
除数には、干支の数である12
それでは、OKボタンをクリックして、オートフィルで数式をコピーしましょう。
D列には、ルール(パターン)確認のため、自分で干支を入力してみました。
これによると、0(ゼロ)つまり、余りがない年は、
申年だということがわかりましたね。
0ならば、申。
1ならば、酉というように算出させるには、
IF関数を使うといいように思えますが…
IF関数のネストが多くなりすぎて煩雑になってしまうので、お勧めできません。
そこで、登場するのが、MID関数を使うと便利ですね。
CHOOSE関数でもいいのですが、少し数式が長くなります。
では、B2にMID関数ダイアログボックスを表示しましょう。
このMID関数は、
文字列の指定の位置から指定の文字数分を抽出することが出来る関数ですね。
文字列には、"申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未"
子からじゃありませんよ。ここがポイント。
0が申だったので、申からスタートさせます。
開始位置は、先程確認した、数式を使いますので、MOD(YEAR(A2),12)。
ただこれでは、0になってしまいます。
0文字目では、MID関数が機能しませんので、+1をしてあげるといいですね。
文字数は、1文字を抽出するので、1
それでは、OKボタンをクリックして、
オートフィルで数式をコピーして確認してみましょう。
このように、『干支』がちゃんと算出することが出来ましたね。
ちなみに、B2の数式は、
=MID("申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未",MOD(YEAR(A2),12)+1,1)
となっていますね。
なお、CHOOSE関数を使ってみると…
=CHOOSE(MOD(YEAR(A2),12)+1,"申","酉","戌","亥","子","丑","寅","卯","辰","巳","午","未")
今回は、干支というお題でしたが、
文字列の抽出という方法を使うことで、
IF関数を使った時の煩雑な数式から少しは
解放されるケースもあるかもしれませんので、
色々考えてみるといいかもしれませんね。