1/26/2018

Excel。事務職のデータ分析その16。条件付き書式のパーセントと百分位の違い【Percentile】

Excel。事務職のデータ分析その16。条件付き書式のパーセントと百分位の違い

<条件付き書式>

視覚的にわかりやすくデータを把握するために、
条件付き書式を使うことが多いと思います。

その条件付き書式の中で、例えば、数値の強弱を確認するために、
カラースケール」というのがあります。

その色分けをするために、パーセントや百分位などの種類を使うことで、
様々な設定をすることができます。

ところが、この種類の使い方がわからないとか、
パーセントや百分位がわからないということを聞きますので、
その違いを確認してみましょう。

次の数値があります。
B列には、「緑・黄・赤のカラースケール」を設定した状態にしてあります。

まずは、確認しますので、
B2:B11を範囲選択して、条件付き書式のルールの編集を使って確認してみましょう。

書式ルールの編集ダイアログボックスを表示すると、
初期設定の種類は、最小値には、最小値。中間値には、
百分位で値は50。最大値は最大値を使って色分けを行う設定になっています。


【パーセント】

では、C列の条件付き書式のカラースケールの種類を
パーセントにして次のように設定してみると、
カラースケールの色分けが違ってくるのが確認出来ます。

種類をすべて「パーセント」にして、最小値は10。中間値を50。
最大値を90と入力します。

先程の初期設定とも次に紹介する「百分位」とも色分けが異なっているのが
確認出来ますね。

この種類の「パーセント」は、
単純に、最大値と最小値の差を均等に分割したものなのです。

(最大値-最小値)×n%+最小値 という数式が
色分けの区切り値になっています。

なので、最小値の色の区分は、
(89-22)*10%+22=28.7で特に小数点の指示をしていませんので、29。

つまり22~29までは同じ最小値の色が使われています。

なので、次のように設定を変更した上で、

最小値の値を0(ゼロ)にして最大値の値と100にしてみましょう。

そして数値を100から10と10間隔で入力してみると、

(100-10)×10%+10=19となるので、
色の区切り値は19となり、10段階の色分けの設定にすることが出来ます。

では、百分位はどのようになっているのでしょうか?

【百分位】

D列のルールを次のように設定します。

種類を最小値・中間値・最大値のすべてを「百分位」に変更して、
値は、最小値は10。中間値は50。
最大値は90としてOKボタンをクリックします。

百分位は、PERCENTILEの順位(パーセンタイル順位)と同じで、
昇順に数値を並べて積み上げた全体での位置を見るときに使います。

なので、百分位の変わりに、種類を数式に変更して、

最小値を
=PERCENTILE.INC($E$2:$E$11,0.1)
と設定してあげても、

このように、百分位と同じように色分けをしてくれます。

では、先程のパーセントと同じように、
10間隔の数値にして、最小値を0にして最大値を100として修正してみると、

パーセントと同じ色分けに百分位もすることが出来ました。

「パーセント」も「百分位」も等間隔のデータならば、どちらも変わりません。

そこで使い方としては、
度数分布のように等間隔で区分したいケースならば、
パーセント

全体の中でどの位置になるかパーセンタイル順位で区分したいケースならば
百分位
を使うといいようですね。