1/17/2018

Excel。印刷トラブル多発!Excel2016で作った資料を下位バージョンで印刷すると!【Print】

Excel。印刷トラブル多発!Excel2016で作った資料を下位バージョンで印刷すると!

<印刷>

新年2018年を迎えて、少しずつですが、
「仕事場でExcelのバージョンが変わりました。」
という声を聞くようになってきました。

Windows7とほぼ同時期にリリースされたExcel2010もすでに、
2バージョン前ということもあって、
移行期間に入ってきたのかもしれませんね。

さて、そのExcel2016に変わったという人から、
『印刷』で困っているという話を聞くことがあって、
そのトラブルケースをご紹介していきたいと思います。

トラブルケースになるパターンを確認していきましょう。

Excel2010でファイルタブから開くボタンを使って、
CSVファイルを開いてみます。

列幅を調整して、わかりやすいように、見出し行の1行目に、
中央揃えとセルをテーマの色を使って塗りつぶしを設定しましょう。

あと印刷しますが、1ページを超えているので、
1行目の見出し行を繰り返すように設定します。

ページレイアウトタブの「印刷タイトル」をクリックして、
ページ設定ダイアログボックスを表示したら、
シートタブにして、カーソルが入ったら、シートの1行目をクリックすると、
タイトル行に、$1:$1と入力されたのを確認して、
OKボタンをクリックしましょう。

では、バックステージビューで、印刷プレビューを確認してみましょう。

2ページになっています。2ページ目も確認してみましょう。

これで印刷するだけなので、別になんの問題もありません。

では、これと同じことを、Excel2016でやってみましょう。

CSVファイルをファイルタブから開きます。

1行目を先程と同じように、修正して列幅も自動調整します。

ただし、注意しないといけない点があります。

先程Excel2010でセルを塗りつぶしたときの色は、
「オレンジ、アクセント6、白+基本色40%」でした。

しかし、Excel2016のカラーパレットは、
「緑、アクセント6、白+基本色40%」

すなわち、場所は同じでも、色が違っています。

これは、テーマが同じ「Office」であっても、
Excel2010とExcel2013以降では異なっているということです。

Excel VBAで色を設定している場合は、変更しないと、
今までの資料と色が変わってしまう恐れがありますので、注意が必要です。

話を元に戻しましょう。

あとは、1行目を繰り返すように設定します。

ページレイアウトタブから、
「印刷タイトル」を使ってページ設定ダイアログボックスで設定する方法は、
Excel2010と変わりません。

では、バックステージビューで印刷プレビューを確認してみましょう。

アレレ、総ページ数が3ページになっていますね。

ホントに、3ページになっていますね。

先程のExcel2010では、総ページ数が2ページだったのに、
Excel2016では総ページ数が3ページになっている。

そう。気が付かないと、印刷コストがかさむというか、
ページが増加しちゃうのです。

なので、いままで、Excel2016では1枚で印刷できていたものが、
Excel2010では2枚になってしまうということが発生しちゃうのです。

なぜ、このようなことが発生してしまうのかというと、
『行の高さ』が原因なのです。

Excel2010とExcel2013の行の高さは、13.5となっています。

Excel2010。

Excel2013。
ところが、Excel2016は、Office365版のExcel2016も含め、18.75

Excel2016。

Office365のExcel2016。

そう、Excel2016のほうが、行の高さが大きい。

すなわち、行が広いんです!

これに気づかないと、今までと違ったボリュームの表になってしまうのです。

なんで、広がったのかというと、
フォントに問題がありまして、
Excel2013までは、初期設定の「MSPゴシック」だったのが、
Excel2016からは、初期設定が「游ゴシック」に変わりました。

この游ゴシックが大きいので、それにともない、行の高さも大きくなりました。

Excel2016から行の高さが変わったことを認識しておかないと、
困ることも出てくるかもしれませんね。

特に、Excel VBAでは、
行の高さを13.5にする設定が必要になるかもしれませんね。

ちなみに、2行目の行の高さを、13.5にしてみると、
行番号がつぶれた感じになるので、それもどうなのかな?と。


見やすくはなりましたが、Excel2016にお引越しされた方は、
ちょっと知っておくといいかもしれませんね。