Excel。条件付き最大値を求めることが出来る関数がoffice365のExcel2016で登場
<MAXIFS関数・MINIFS関数>
Excelで、最大値や最小値を算出するには、MAX関数とMIN関数を基本的に使っていますね。
オートSUMボタンにあるぐらいに、
ビジネスでは頻度が高く使用していると思いますが、
このMAX関数やMIN関数は、
条件をつけた途端に使えなくなってしまう関数だったのですが、
MAXIFS関数・MINIFS関数というのが登場しました。
ただ残念ながら、office365のExcel2016に追加されたので、
通常のExcel2016には追加されておりませんので注意してください。
【MAXIFS関数】
次の表があります。B列には店舗名。C列は東京か神奈川のブロック名。
D列は大型店なら○。E列は売上高という表ですね。
H3に大型店でブロックが東京の売上高の最大値を算出したいという表です。
このような条件に対応しようとすると、
オートフィルターを使うなど、アレコレ考えないといけなかったわけですが、
office365のExcel2016に追加された『MAXIFS関数』を使えば
とても簡単に算出することが出来てしますのです。
H3をクリックして、MAXIFS関数ダイアログボックスを表示しましょう。
最大値には、$E$2:$E$11
ここには、最大値を見つけたい範囲を設定します。
H4の神奈川もオートフィルで数式をコピーして算出させるので、
絶対参照を設定しています。
条件範囲1には、$C$2:$C$11
順番は前後して構いませんが、ここでは、東京かどうかを判断させますので、
ブロック名を範囲選択しています。
ここも絶対参照を設定しています。
条件1には、G3。
G3には東京と入力されています。
特にオートフィルで数式をコピーしないようならば、
直接”東京”と入力してもOKですね。
条件範囲2には、$D$2:$D$11
大型店かどうかを判断するための範囲選択ですね。
ここも絶対参照を設定しておきます。
条件2には、”○”
○があるセルを検索するということですね。
あとは、OKボタンをクリックして、
オートフィルで数式をコピーしてみましょう。
簡単に算出することが出来ましたね。
ちなみにH3の数式は、
=MAXIFS($E$2:$E$11,$C$2:$C$11,G3,$D$2:$D$11,"○")
なお、この引数の条件数は、最大126個まで設定できますが…126個って。
形としては、SUMIFSとかの~IFSと同じような引数をもっていますので、
わかりやすい関数ですね。
続いて、MINIFS関数も確認しておきましょう。
【MINIFS関数】
I3をクリックして、MINIFS関数ダイアログボックスを表示しましょう。引数は同じですので、MAXIFS関数がMINIFS関数に変わっただけですね。
しかしなぁ~、引数。
最大値じゃなくて、MINIFSだから、最小値なんだろうけどね。
まぁ、office365のExcel2016なので、
今後修正されるかもしれませんね。
ということで、I3の数式は、
=MINIFS($E$2:$E$11,$C$2:$C$11,G3,$D$2:$D$11,"○")
オートフィルで数式をコピーすると、完成しましたね。
Office365のExcel2016に他にも、
新しい関数が追加されていますので、確認しておくといいかもしれませんね。