Excel。確定申告の医療費などでお馴染みのマイナスなら0を選択する方法
【MAX関数】
よく、確定申告の医療費などで、数値を算出した結果が0(ゼロ)より小さい場合は、
そのマイナス値ではなくて、0(ゼロ)にするというものがあります。
では、次の表を見てみましょう。
このような場合、IF関数を使って算出することが多いかと思います。
例えば、B9にIF関数を使って、数式を作るとしたら、
論理式には、B7-B8<0
真の場合には、0
偽の場合には、B7-B8
として、OKボタンをクリックして確認してみると、
B9は0になっているのが確認できます。
数式は、
=IF(B7-B8<0,0,B7-B8)
確かに、IF関数を使った方法で算出できるので、全く問題はないのですが、
論理式や、偽の場合の数式がもっと、高度で煩雑だった場合、
2回同じ数式を作るというのは、面倒ですし、
修正する場合でも修正個所が2つ発生する可能性もありますね。
そこで、IF関数でもいいのですが、
もっと簡単な関数で代用することが可能なので、
その方法をご紹介していきましょう。
登場するのは、【MAX関数】
どうしてもMAX関数は最大値というイメージがありますのでMAX関数?
と思うかもしれませんね。
今回のケースは、算出結果が、
負の場合は、マイナス数値と0(ゼロ)を比べて0(ゼロ)を選択します。
算出結果が、正の場合は、0(ゼロ)と正の数を比べて、
正の数を選択するという動きになればいいわけです。
すなわち、0(ゼロ)と比べてあげて、
数値の高いほうを採用すればいいわけです。
では、B9をクリックして、MAX関数ダイアログボックスを表示しましょう。
数値1には、B7-B8
数値2には、0
OKボタンをクリックしましょう。
B9の数式は、=MAX(B7-B8,0)となっていますね。
では、結果はどうなっているか確認してみましょう。
B7-B8なので、-5000と算出結果が負のため、0と比べて大きいほう、
すなわち、0を表示していますね。
このMAX関数を使った数式ですが、通常MAX関数を使うときは、
オートSUMボタンの▼をクリックして、
その中にある、最大値を使います。
その場合範囲選択をして、
その中での最大値を算出するということが多いかと思いますが、
MAX関数ダイアログボックスを表示するとわかるのですが、
数値1、数値2となっていて、
それぞれの引数を設定することで、比較して、
そのうちの最大値を算出することが出来ることがわかります。
では、B7を30000と入力してみて結果を確認してみましょう。
このケースは、B7-B8で算出される値は、100000なので、
その値と0を比較して最大値を算出しますので、
100000を算出してくれるわけです。
今回のように、IF関数に頼りがちになりますが、
別の関数や別のExcelの機能を使うことで、
わかりやすくなるケースもありますので、
いろいろ試してみると意外な方法が見つかるかもしれませんね。