3/04/2019

Excel。円グラフの一部を大きくした、『一部強調円グラフ』の作り方【pie chart】

Excel。円グラフの一部を大きくした、『一部強調円グラフ』の作り方

<一部強調円グラフ>

Excelで作れる円グラフには、3Dグラフやドーナツグラフ。
あるいは2Dでも一部を切り離した円グラフを作ることは簡単にできますが、一部だけを強調したグラフ。

今回は『一部強調円グラフ』と呼ぶことにしますが、その作り方を確認してみましょう。

作りたい円グラフは、このようになっています。
一部強調円グラフ

青色の円グラフを強調したいわけですね。

なので、オレンジ色よりも膨張しています。

簡単そうですが、ちょっとヤヤコシイところがあります。

次のようなグラフにするための表を用意します。

C列はダミーデータというか、円グラフの大きさを変えるために必要なデータになります。

A3:C4を範囲選択して、最初は、ドーナツグラフを挿入しますので、挿入タブの「円またはドーナツグラフの挿入」からドーナツグラフを選択して、ドーナツグラフを挿入します。

二重ドーナツグラフが挿入されました。

グラフタイトルと凡例を削除します。

グラフツールのデザインタブにある「行/列の切り替え」をクリックするとグラフはこのように変わりました。

グラフのデザインが、Excelのバージョンがアップして、白の縁取りがされるようになっていますので、スタイルを変更していきます。

グラフツールのデザインタブにある「グラフスタイル」からスタイル5をクリックします。

再び凡例が表示されてしまうので、削除しておきましょう。

外周のドーナツのオレンジ色が不要ですので、削除したいところですが、できませんので、塗りつぶしを「白」。枠線も「白」に設定します。

それではいよいよ、ドーナツを円グラフ化していきます。

ここがポイントですが、”内側のドーナツグラフ(系列1)”を選択しておいて、グラフツールのデザインタブにある「グラフの種類の変更」をクリックします。

グラフの種類の変更ダイアログボックスが表示されます。

すべてのグラフタブになっていますので、系列1を円グラフに変更して、系列2はドーナツのままですが、第2軸にチェックマークをつけます。

そして、OKボタンをクリックしましょう。

形状として、完成しましたので、データラベルを表示していきましょう。

系列1の円グラフを選択してから、グラフツールのデザインタブにある「グラフ要素を追加」から、データラベルの「その他のデータラベルオプション」をクリックします。

右側に、データラベルの書式設定作業ウィンドウが表示されますので、ラベルオプションの「分類名」「値」にチェックマークをつけます。

さらに、区切り文字は「(改行)」にします。

あとは、フォントサイズを大きくして完成ですね。

このように、円グラフとドーナツグラフの合わせ技で、【一部強調円グラフ】を作ることができますので、機会がありましたら作ってみてはどうでしょうか?