3/10/2019

Excel。今再びのVLOOKUP関数を基本から確認しておきましょう。【VLOOKUP】

Excel。今再びのVLOOKUP関数を基本から確認しておきましょう。

<VLOOKUP関数>

関数を教えていく中で、一つのポイントになるのが、VLOOKUP関数。
覚えてしまえば、問題は全くないのですが、初心者の人には、少しハードルになる方もいらっしゃるのも事実。

そこで、VLOOKUP関数を基本から改めて確認しておきましょう。

A2:C5までに表があり、E2:G5に『商品リスト』があります。

B3に商品コードを入力すると、C3に該当する商品名が、E2:G5の『商品リスト』の商品名から検索し表示されるようにする。

それがVLOOKUP関数の動きになります。

【検索する値を事前に入力しておく】

作り始めるポイントですが、ダミーで、B3に『商品リスト』にある商品コードを入力しておきます。空欄のままで、VLOOKUP関数を作成すると、#N/Aというエラーが表示されてしまい、不慣れだと、VLOOKUP関数の数式が間違えていると勘違いする恐れがあります。

B3にA101と入力して、C3をクリックして、VLOOKUP関数ダイアログボックスを表示しましょう。

このVLOOKUP関数の引数がわかりにくいところが、苦手という人が多くなる原因と一つだと思いますので、一つずつ確認しながら作っていくことにしましょう。

検索値:処理のスタートになるセルのことです。
今回は、B3に商品コードを入力したら、商品名を検索したいわけですね。
なので、今回はB3と入力します。

範囲:検索先のリストのことです。
今回は『商品リスト』がある、E3:G5を入力します。
見出し行を検索して表示することはありませんので、のぞいたデータのところのみでOKです。
また、商品名を検索したいのだから、G列は不要に思えるかもしれませんが、汎用性・拡張性のことなども考慮して、リスト全体を選択するクセを付けておくといいですね。

そして、完成した数式をオートフィルで数式をコピーしていきますので、「絶対参照」も忘れずに設定しましょう。
F4キーを押すことで、$E$3:$G$5と変わりますね。
ということで、範囲には、$E$3:$G$5と入力します。

列番号:ここが一番わかりにくいという人が多いところですね。
この列番号というのは、上記で選択した、「範囲」のなかで、検索対象は左から何列目にあるのかということを意味しています。

なので、B列だから2と入力するという意味ではなくて、先程選択した、$E$3:$G$5で、該当する商品名は、左から2列目にあるので、列番号は2 と入力します。

検索方法:検索値と完全に一致するデータのみを抽出するのが、FALSE。近似値(内輪の数)でOKならばTRUEと入力します。

TRUEを使うケースとしては、靴のサイズのように、完全に一致していなくても、靴を履くことはできますよね。
今回は、商品コードと商品名が合致していないといけないので、完全一致のFALSEと入力します。
また、0(ゼロ)でもOKです。ExcelではFALSE=0と定義されているので、0でもかまいません。

それでは、OKボタンをクリックしましょう。

商品名に鉛筆と表示されましたね。
なお、C3の数式は、
=VLOOKUP(B3,$E$3:$G$5,2,FALSE)

では、B3の商品コードをA102と変えてみましょう。

ボールペンと商品名の表示が変わりましたね。

動きとしてわかりやすいのは、コンビニエンスストアなどでお馴染みのPOSレジ。
バーコード(検索値)をピッって、バーコードリーダーで読み取ったら、商品が登録されているデータベース(範囲)から、該当のデータのある列(列番号)から、完全に一致(検索方法)するデータを検索して表示するのと同じです。

これが、VLOOKUP関数の基本ですね。