6/06/2019

Excel。試食の評価には差があるの?ないの?そんな時にはt検定を使ってみよう【t test】

Excel。試食の評価には差があるの?ないの?そんな時にはt検定を使ってみよう

<T.TEST関数>

新しくした商品と既存の商品を比べるようなアンケート調査をしたとして、その結果、新商品と既存商品の評価に本当に差があるのかどうか、アンケート調査をしたら、判断したいところですね。

次のような結果の表があります。

試食した結果、美味しければ、10ポイント。美味しくなければ1ポイントという採点方法です。

ここで、それぞれの平均値を算出してもポイント(数値として)の平均値であって、新商品と既存品との間に差があるかどうかということからは、わかりません。

そこで、2つの母集団の平均値に差があるかどうかを調べるには、『t検定』と呼ばれる計算を使って判断材料とします。

説明は後にして、G5にt検定を算出しましょう。t検定を算出するには、T.TEST関数を使用します。

このT.TEST関数はダイアログボックスを使うよりも手入力したほうが理解しやすい関数ですので、今回は手入力で作ります。入力補助を上手く使っていきましょう。

T.TEST関数を選択します。

配列1は、新商品側なので、C2:C31 と範囲選択します。
配列2は、既存品側なので、D2:D31 と範囲選択します。

検定の指定ですが、1の「片側分布」を選択します。
「片側分布」は、いずれかが大きいかどうかを調べる時に使う方法です
「両側分布」は、差があるかどうかを調べる時に使う方法です。

今回は、新商品の方が、美味しいだろうという想像しているので、片側分布を採用しています。

また、検定の指定ですが、尾部(びぶ)ともいいます。

検定の種類を設定します。今回は、1の「対」を採用します。
なんで、1の「対」なのか説明しましょう。

今回のアンケートは同じ人が、新商品と既存品のそれぞれに回答しています。このような同じ人の評価の場合は、「対」を採用します。また、「対」は『対応のあるデータ』ともいいます。

なお2の「等分散の2標本」は、母集団の分散が等しいと仮定される場合を意味します。
3の「非等分散の2標本」は、母集団の分散が等しいと仮定されない場合を意味します。

G5の数式は、
=T.TEST(C2:C31,D2:D31,1,1)
と設定できました。

算出した結果、0.355…ということですね。約35.6%
これは、何を意味しているのか?

0.05以下の場合5%優位といいますが、今回は、5%より大きいので、残念ながら、評価に差があるとはいえない結果が出たということです。

今回のt検定ですが、t検定を行うためには、母集団が正規分布であることが仮定できる必要があります。

なお、t検定は「頑健性(がんけんせい)」の特徴がありますので、前提を多少満たしていなくても、正しい結果が得ることができるといわれています。