Excel。空欄のある行全体を塗りつぶししたいけど、どうやるの?
<条件付き書式>
Excelで作成した資料をわかりやすくするには、文字のデザインをアレンジしたり、あるいは塗りつぶしをしたりするわけです。
行の一部のデータが空白(空欄)だったら、該当する行全体を塗りつぶししたい場合、自分自身で選択して塗りつぶすのは面倒ですし、塗りつぶしを解除するときは、もっと面倒に感じる作業の一つですね。
このようなことをExcelでやりたい場合は、『条件付き書式』で対応することができます。
次の表で条件付き書式の設定を行っていきます。
この表の提出済みが空白だったら、その該当する行全体に塗りつぶしをしたいわけです。
それほど、難易度は高くないのですが、条件付き書式をボタンで設定できないパターンが意外と苦手にしている人が多いようですので、一つずつ確認していくことにします。
今回の条件付き書式のポイントは2つあります。
1つ目が、空白という条件
2つ目が、行全体を塗りつぶすという条件
1つ目の、空白という条件は、
ホームタブの条件付き書式の「セルの強調表示ルール」にあるボタン類では、空白は対応することができません。
空白だから、「指定の値に等しい」とか「文字列」で「””(ダブルコーテーション×2)」を設定すれば、出来るように思えますが、残念ながらリアクションしません。
また、2つ目の行全体を塗りつぶすためには、条件に合致するセルのみがリアクションする設定の為、このボタン類で行うことはできません。
そのため、自動的に、『新しいルール』で条件付き書式を設定する必要があります。
では、A2:C11まで範囲選択して、ホームタブの条件付き書式から「新しいルール」をクリックして、新しいルールダイアログボックスを表示しましょう。
ルールの種類を選択してくださいから「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、次の数式を満たす場合に値を書式設定のボックスには、
=$C2=""
と設定します。
セル番地を複合参照の列固定にしていますが、ここが、行全体に塗りつぶししたい場合のポイントになります。
複合参照がわかりにくいかもしれませんが、列の前に「$」を付けることだけ覚えておけば問題ありません。
あとは、塗りつぶす書式を設定しますので、書式ボタンをクリックします。
セルの書式設定ダイアログボックスが表示されますので、塗りつぶしタブから任意の色を選択してOKボタンをクリックします。
先程の、新しいルールダイアログボックスに戻りますので、こちらもOKボタンをクリックします。
これで完成ですね。
このように条件付き書式は数式をうまく設定することで、色々なことができるようになりますので、試してみると面白いかもしれませんね。