Excel。データの区分状況がわかったら集合縦棒グラフからヒストグラムをつくろう
<ヒストグラム>
データはあるので、どのような状況のデータなのか判断するのに、度数分布表をつくることがあります。
A:B列にデータがあって、そのデータの参加者を30置きにした度数分布をD1:E8に算出している表があります。
D1:E8の度数分布表でも十分なのですが、数値では資料としてはわかりにくいので、グラフにしていきましょう。
度数分布表は一般的に集合縦棒グラフの棒グラフを太くした、『ヒストグラム』と呼ばれるグラフを作っていきます。
作成自体は簡単ですが、頻繁に作成されているようで、Excel2016あたりからは、グラフの作成メニューにヒストグラムが用意されているぐらいです。
ただし、Excelが用意しているヒストグラムだと、自由に作ることができませんし、度数分布表をつくっていると、トラブルが発生するので、自力で作ることをお勧めします。
念のために確認しておきましょう。
トラブルを発生させますので、D1:E8を範囲選択して、挿入タブの「統計グラフの挿入」からヒストグラムをクリックします。
ヒストグラムが表示されたのですが、何かおかしいですね。
なぜか、2つの棒グラフ?
メニューのヒストグラムから作る時には、度数分布表からではなく、元のデータを範囲選択してヒストグラムを作成する必要があります。
要するに、度数分布表は不要なのです。
改めて、A1:B128を範囲選択して、ヒストグラムを挿入します。
ヒストグラムとしてはいいのですが、度数分布表と合わせようとすると、うまくいきません。
横軸を選択して、書式タブの選択対象の書式設定をクリックします。
軸の書式設定作業ウィンドウを表示します。
軸のオプションのピンにある「ピンの幅」を30で設定しても、最初の棒グラフは、4~34という幅で調整されてしまいます。
これはデータの最低値が4ということで、その最低値から作成するようになっているからです。
そのため、度数分布表と合致することが難しいわけです。
即席でヒストグラムを作る場合はいいのですが、度数分布表に合わせたいなど、自分でコントロールしたヒストグラムを作るためには、集合縦棒グラフを修正する必要があります。
改めて、作成してきます。
E1:E8を範囲選択して、挿入タブの「縦棒/横棒グラフの挿入」にある集合縦棒をクリックします。
E列のみでOKです。
D列を含めると、結局削除する必要が発生します。
集合縦棒グラフが挿入されました。
ここからアレンジをしていきます。
横軸が、1~7と表示されてしまっているので、横軸を修正していきます。
グラフのデザインタブの「データの選択」をクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスが表示されます。
横(項目)軸ラベルの編集ボタンをクリックします。
軸ラベルダイアログボックスが表示されるので、軸ラベルの範囲に、階級のD2:D8を設定して、OKボタンをクリックします。
データソースの選択ダイアログボックスに戻りますので、こちらもOKボタンをクリックします。
あとは、縦棒グラフを太くして完成です。
縦棒グラフをクリックして、グラフ要素が「系列”度数”」になっていることを確認して、選択対象の書式設定をクリックします。
データ系列の書式設定作業ウィンドウが表示されますので、系列オプションの使用する軸の「要素の間隔」を0%にします。
これで、縦棒グラフを太くすることができますので、あとはデータラベルを表示して、フォントサイズなど見やすいように調整して完成です。
なお、要素の間隔を4%ぐらいにすると、棒グラフ同士の間に隙間ができますので、見やすくなります。