Excel。IF関数でなく、条件付き書式のアイコンセットで三分岐してみる。
<条件付き書式>
先月と今月の数値を比べ、その増減を表示するなら、IF関数などで十分ですが、会議用の資料として、見栄えのするような資料にしたいときに、条件付き書式のアイコンセットを使ってみると、いつもと異なった印象の資料を作ることができます。
次の表を用意しました。
D列の増減は、C2-B2。
今月-前月の算出結果です。
この表を会議資料としても、全く問題はありませんが、増減を数値にするよりも、増減がわかる図にしたほうがいいように思えます。
そこで、IF関数をつかってみると、次のような表現をすることができます。
増減を矢印で表現してみました。
数値よりも、一目で増減がわかるかと思います。
ただ、会議資料としては、矢印が、細いので、このあと、太くしたり、色を付けたりする必要があります。
また、この矢印は目視で入力したのではなく、IF関数をつかって算出しています。
D2の数式は、
=IF(B2>C2,"↓",IF(B2=C2,"→","↑"))
IF+IF関数のネストで三分岐している数式です。
ネストになっている計算式を作るのが苦手だと、数式を作成するだけで作業時間を費やしてしまいます。
Excel2019以降ならば、IFS関数も用意されていますが、ちょっと面倒です。
IFS関数で、D2に数式をつくると、
=IFS(C2>B2,"↑",C2=B2,"→",C2<B2,"↓")
そこで、条件付き書式のアイコンセットをつかってみることにします。
最初に、D列の増減値を算出します。
算出した増減値をアイコンセットに変更していきます。
D2:D6まで範囲選択します。
ホームタブの「条件付き書式」からアイコンセットの「3つの矢印(色分け)」を選択します。
アイコンセットが表示されました。
このアイコンセットの条件を設定するのと、今回は増減値を非表示にして矢印だけにしていきます。
D2:D6を範囲選択して、ホームタブの「条件付き書式」からルールの管理をクリックします。
条件付き書式ルールの管理ダイアログボックスが表示されます。
変更したいルールを選択したら、「ルールの編集」をクリックします。
アイコンのみ表示にチェックマークいれます。
緑の↑矢印は、比較演算子を「>」値は「0」種類を「数値」に設定します。
黄の→矢印は、比較演算子を「>=」値は「0」種類を「数値」に設定します。
設定したら、OKボタンをクリックします。
条件付き書式ルールの管理ダイアログボックスに戻りますので、こちらもOKボタンをクリックします。
これで、完成しました。
文字の矢印よりも見栄えはいいように感じます。
また、今回ご紹介した方法は、IF関数の数式を作成するよりも簡単だと思われますので、色々な方法を知っておくのもいいかもしれませんね。