Excel。カタカナをひらがなに変更するのにフリガナを表示する関数をつかうの?
<PHONETIC関数>
すでに「カタカナ」で入力されている列のデータを「ひらがな」に変更したいけど、どうしたらいいのでしょうか?
これ、難しくないのですが、引っかかる人も、ちょこちょこいますので、確認しておきましょう。
次のデータがあります。
カタカナをひらがなに変換できる関数を見つけようとしますが、これが見つかりません。
ないと書かなかったのは、「ある関数」を使うからなのです。
その「ある関数」とは、フリガナを表示する関数のPHONETIC関数なんです。
フリガナではなくて、カタカナをひらがなに変換したいだけなのに…と思ってしまうのが、Excelのワナなんですね。
とりあえず、やってみます。
B2に
=PHONETIC(A2)
という数式を設定します。
設定したPHONETIC関数の数式を、オートフィルでコピーします。
A列と同じカタカナで表示されてきました。
もしかしたら、ひらがなで表示される場合もあるかもしれません。
まだカタカナのままなので、先にひらがなにしてから説明します。
表示元のA2:A11を範囲選択します。ここがポイントです。
ホームタブの「ふりがなの表示/非表示」の▼をクリックして、「ふりがなの設定」をクリックします。
ふりがなの設定ダイアログボックスが表示されます。
ふりがなタブの種類を、今回は「カタカナ」を「ひらがな」で表示したいので、ひらがなに設定して、OKボタンをクリックします。
このように、カタカナをひらがなに変換することができました。
では、少し説明をしていきます。
まず、ふりがなを設定するPHONETIC関数ですが、フリガナ情報がないと、その文字自体を表示することができます。
要するに、カタカナを入力した場合、漢字を入力したのとことなり、その文字自体を表示することになります。
あとは、PHONETIC関数をつかっているわけですから、文字種の変更をすればいいわけですね。
なので、元の情報。今回はA列の文字を選択しておいて、ふりがなの設定ダイアログボックスをつかって、カタカナをひらがなに変換する設定をすれば、完成です。
なお、初期値は、全カタカナで設定されていますが、場合によって、ひらがなに設定されている場合は、PHONETIC関数をつかって、情報を表示した時点で、ひらがなで表示されますので、状況に合わせて設定してください。
ということで、「カタカナ」を「ひらがな」に「ひらがな」を「カタカナ」に変換したい場合は、フリガナを表示するPHONETIC関数の出番です。
ちなみに、Excel VBAだと、次のようなプログラム文で変換できます。
Sub カタカナをひらがな()
Dim i As Integer
For i = 2 To 11
Range("b" & i) = Range("a" & i).Phonetic.Text
Range("b" & i).Value = StrConv(Range("b" & i).Value, vbHiragana)
Next
End Sub