9/13/2020

Access。Excelと異なりデータ型を確認して表示形式を設定します。【Display format】

Access。Excelと異なりデータ型を確認して表示形式を設定します。

<表示形式>

「~年」や「~円」と表示形式を設定することで、数値のままなので、数式にも使うことができる、表示形式。知っていると便利ですよね。


Excelだと、次のようなケースです。


 

C1の数式は、

=A1*B1

です。

A1には表示形式で「~円」と表示させています。

 

数式バーで確認すると、A1は300であることが確認できます。

では、どのような表示形式が設定されているのかを確認してみましょう。


G/標準"円" という設定をしております。

これで基本的に、Excelでは表示もされるし、計算にも使えるということで、問題はないわけです。

ところが、Accessでは、そう簡単にはいきません。

年を管理しているテーブルがあるとします。


あることを確認したいので、年1と年2を用意してあります。

同じように、2019~2021までの数値が入力されています。


このテーブルをつかって、最初は、年1に「~年」を表示するクエリを作っていきます。


 

クエリのデザインビューで年1を選択して、プロパティシートを表示します。

 

プロパティシートの標準タブにある書式に「0年」と入力するおt「0¥年」と表示が変わりますが、これで、「~年」と表示することができます。

AccessはExcelとことなり、表示したい文字を「”(ダブルコーテーション)」で囲むのではなく、「¥(半角の円マーク)」の後ろの文字を表示します。

「¥(半角の円マーク)」が挿入されているのは、そういうわけです。


では、実行して、データシートビューで確認してみましょう。


 

「~年」と表示されて事が確認できました。

続いて年2のフィールドも同じように「~年」と表示したいので、年1と同じように、プロパティシートの書式で設定して確認してみることにします。


 

設定が終わったので、データシートビューで確認してみましょう。


 

「年」が付いていません。ここがポイントです。

問題は、「データ型」なのです。

テーブル、年1と年2。見た目で、右揃え・左揃えになっていましたね。

ではテーブルをデザインビューでそれぞれのデータ型を確認してみましょう。

 

年1は、数値型ですね。

そして、年2は、短いテキスト型ですね。

昔はテキスト型といっていました。


要するに、数値型と文字型とデータ型が違ったわけです。


年1は、数値型だったのでそれにあった、「0¥年」という表示形式を設定したわけです。

年2にも、同じ設定をしましたが、年2は、文字型だったので、表示ができなかったわけです。

同じように「~年」をつけるならば、文字型に対応したい表示形式を設定する必要があるのです。


実のところ、Excelも同じなのですが、Excelは、「G/標準」というオールマイティーなものが用意してあるので、単純に後ろに「”円”」をつけるだけでよかったわけですが、Accessではデータ型がとても大切になりますので、確認して設定する必要があります。


それでは、クエリに戻って、年2を設定していきます。

 

プロパティシートの書式に「@¥年」と設定します。

それでは、データシートビューで確認してみましょう。


今回は、うしろに「年」を表示することができました。

このように、Excel以上に「データ型」に注意する必要がありますので、Excelのように上手くいかない時には、データ型を確認してみるといいかもしれませんね。