10/01/2020

Excel。太さが異なる集合縦棒グラフを描くのは簡単そうで、できないグラフです。【Column chart】

Excel。太さが異なる集合縦棒グラフを描くのは簡単そうで、できないグラフです。

<系列の太さがことなる縦棒グラフ>

対前年を比較したグラフを用意しました。

太さが異なる集合縦棒グラフ

見た感じ、作成するのに、なんら難しい感じがしませんね。

棒グラフ(系列)を重ねるのは、アレをすればいいし、太さも、同じところにある、アレを変更すればいいだけでしょう?と頭に浮かんだ方は、結構グラフを作成している人だと思いますが、これ、すんなり作れません。

では、このグラフのデータをつかって、集合縦棒グラフを作っていきましょう。


A1:C7を範囲選択して、「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D縦棒」にある「集合縦棒」をクリックします。


 

集合縦棒グラフが挿入されます。


2019年の縦棒グラフだけを太くしたいので、確認してみましょう。

2019年の縦棒グラフの系列をダブルクリックする。


あるいは、2019年の縦棒グラフの系列をクリックして、書式タブのグラフ要素が「系列 "2019年"」になっていることを確認してから、「選択対象の書式設定」をクリックします。

右側にデータ系列の作業ウィンドウが表示されます。

 

系列のオプションの「要素の間隔」を変更すれば、系列の太さを変更することができます。

わかりやすいように、今回は、「0%」にしてみましょう。


確かに系列の太さはかわりましたが、選択していない2020年度の系列も太さが変わってしまいました。


要するに、系列ごとに太さを設定することができないわけです。

ついでなので系列を重ねることができるか、確認しておきます。


系列の重なりを「100%」にしてみましょう。

 

重ねることはできましたが、作りたいグラフは、これではない。

では、どのようにしたらいいのでしょうか?ポイントは、「第2軸」をつかいます。

グラフの左右に縦軸を表示するために「第2軸」があるわけではありません。


改めて、集合縦棒グラフを挿入しなおします。

グラフを大きく表示したいので、グラフタイトルは削除しておきます。


手前に表示したいのは、2020年の系列なので、今回は、2020年の系列をクリックして、書式タブのグラフ要素が「系列 "2020年"」になっていることを確認してから、「選択対象の書式設定」をクリックして、データ系列の作業ウィンドウを表示します。

系列のオプションにある使用する軸を「第2軸」にします。

 

グラフはこのように変わりました。


続いて、系列「2019年」をクリックします。

もし重なって見えなくなってしまったら、グラフ要素から選択しましょう。


要素の間隔を今回は、少し空けたいので「15%」にしました。

グラフはこのように変わりました。


このように、系列の太さがことなるグラフができました。

あとは、第2軸の縦軸を削除したり、見やすいようにフォントや色を設定したりすれば完成ですね。


このように、簡単そうにみえるけど、「第2軸」をつかうことで表現しております。


現場でこういうグラフを作りたいと思ったときには、第2軸という発想をもってみるといいかもしれませんね。