Excel。太さが異なる集合縦棒グラフを描くのは簡単そうで、できないグラフです。
<系列の太さがことなる縦棒グラフ>
対前年を比較したグラフを用意しました。
見た感じ、作成するのに、なんら難しい感じがしませんね。
棒グラフ(系列)を重ねるのは、アレをすればいいし、太さも、同じところにある、アレを変更すればいいだけでしょう?と頭に浮かんだ方は、結構グラフを作成している人だと思いますが、これ、すんなり作れません。
A1:C7を範囲選択して、「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D縦棒」にある「集合縦棒」をクリックします。
2019年の縦棒グラフだけを太くしたいので、確認してみましょう。
では、このグラフのデータをつかって、集合縦棒グラフを作っていきましょう。
A1:C7を範囲選択して、「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D縦棒」にある「集合縦棒」をクリックします。
集合縦棒グラフが挿入されます。
2019年の縦棒グラフだけを太くしたいので、確認してみましょう。
2019年の縦棒グラフの系列をダブルクリックする。
あるいは、2019年の縦棒グラフの系列をクリックして、書式タブのグラフ要素が「系列 "2019年"」になっていることを確認してから、「選択対象の書式設定」をクリックします。
右側にデータ系列の作業ウィンドウが表示されます。
系列のオプションの「要素の間隔」を変更すれば、系列の太さを変更することができます。
わかりやすいように、今回は、「0%」にしてみましょう。
確かに系列の太さはかわりましたが、選択していない2020年度の系列も太さが変わってしまいました。
要するに、系列ごとに太さを設定することができないわけです。
ついでなので系列を重ねることができるか、確認しておきます。
系列の重なりを「100%」にしてみましょう。
手前に表示したいのは、2020年の系列なので、今回は、2020年の系列をクリックして、書式タブのグラフ要素が「系列 "2020年"」になっていることを確認してから、「選択対象の書式設定」をクリックして、データ系列の作業ウィンドウを表示します。
系列の重なりを「100%」にしてみましょう。
重ねることはできましたが、作りたいグラフは、これではない。
では、どのようにしたらいいのでしょうか?ポイントは、「第2軸」をつかいます。
グラフの左右に縦軸を表示するために「第2軸」があるわけではありません。
改めて、集合縦棒グラフを挿入しなおします。
グラフを大きく表示したいので、グラフタイトルは削除しておきます。
手前に表示したいのは、2020年の系列なので、今回は、2020年の系列をクリックして、書式タブのグラフ要素が「系列 "2020年"」になっていることを確認してから、「選択対象の書式設定」をクリックして、データ系列の作業ウィンドウを表示します。
系列のオプションにある使用する軸を「第2軸」にします。
グラフはこのように変わりました。
続いて、系列「2019年」をクリックします。
もし重なって見えなくなってしまったら、グラフ要素から選択しましょう。
要素の間隔を今回は、少し空けたいので「15%」にしました。
グラフはこのように変わりました。
このように、系列の太さがことなるグラフができました。
あとは、第2軸の縦軸を削除したり、見やすいようにフォントや色を設定したりすれば完成ですね。
このように、簡単そうにみえるけど、「第2軸」をつかうことで表現しております。
現場でこういうグラフを作りたいと思ったときには、第2軸という発想をもってみるといいかもしれませんね。