Excel。同じシートにある複数のデータを手早く合算するには、どうしたらいい。
<統合>
同じ内容(フォーマットが同じ:テンプレート)の集計表がシートごとにある場合には、「3-D集計」をつかうことで、手早く合算値を求めることができます。
逆に、統一性のないデータを集計したい場合は、「統合」という機能をつかうことで、合算値を求めることができます。
さて、この「統合」。
「3-D集計」の代用機能のように思っている人が結構いますが、「3-D集計」よりも、統合を知っている方が、色々手っ取り早いこともあります。
例えば、次のような表の場合です。
新宿・渋谷・品川の店舗ごとのデータが同じシートにあります。
このデータからアイテムごとの合算値を算出したいというケースです。
合算値は、A3:B8に算出されているデータです。
シート別になっていませんので、「3-D集計」はつかえない。
SUMIF関数などの関数も一つのデータベースになっていないので、それぞれで算出してから、さらに合算する必要があります。
ピボットテーブルを使いたくても、一つの表になっていないので、合体させる必要があります。
当然、目視で、商品ごとに合算させるわけにもいきません。
そこで、「統合」をつかえば、手早く算出することができます。
算出先のA3をクリックしておきます。
データタブの「統合」をクリックします。
統合の設定ダイアログボックスが表示されます。
集計方法は、今回は合算値がほしいので、「合計」で設定します。
統合元範囲は、それぞれのデータを見出し行も含めて範囲選択します。
範囲選択したら、「追加」ボタンをクリックします。
統合元ボックスに、その範囲が入力されますので、この作業を繰り返します。
統合の基準が、上端行と左端行にチェックマークがはいっていることを確認したら、OKボタンをクリックします。
なお、統合元のデータが変わった時に、連動して変える必要がある場合には、「統合元データとリンクする」にチェックマークを入れます。
データが統合されたことで、商品ごとの合算値を求めることができました。
あとは、A3に商品名と入力して、配置などを整えれば完成ですね。
このように、「3-D集計」の陰に隠れがちですが、「統合」が使えそうなところがあれば、使ってみると意外と便利かもしれませんね。