Excel。手早く切片と傾きを算出して売上予測を求めるにはどうしたらいい
<SLOPE+INTERCEPT関数>
たった2つのデータからだけでも、ちょっとした関数を知っているだけで、色々と見えてきます。
例えば予測を立てる時につかう、y=ax+bでお馴染みの「回帰分析」。
このy=ax+bに当てはめてあげると、予測した数値を手早く導き出すことができます。
なお、aのことを、「傾き」。
bのことを「切片」といいます。
また、回帰分析は、TREND関数をつかえば、一発で予測値を算出することもできますが、TREND関数をつかってしまうと、「傾き」と「切片」がわからないまま算出するので、今回は、傾きと切片を算出して、予測値を算出してみます。
次のデータを用意しました。
B列には、来店客数。C列には、売上高の各店舗のデータがあります。
この2つのデータを使って、来店客数が300人の時に、売上高の予測値を算出していきます。
最初に、F1の相関係数を算出しておきます。
相関係数は、CORREL関数を使えば、一発で算出できます。
F1の数式は、
=CORREL(B2:B9,C2:C9)
相関係数は、この2つのデータに何らかの関係性があるのか、そして、その関係性は強いのか弱いのかがわかります。
この値が、「1」に近ければ、関係性は強いと判断できます。
今回は、「1」に近いので、関係性は強いようです。
逆に「0」に近い場合は、関係性が弱いことを指します。
SLOPE関数をつかうことで、傾きの「a」を算出できます。
F3の数式は、
=SLOPE(C2:C9,B2:B9)
傾きの「a」は、8.847と算出されました。
INTERCEPT関数をつかえば、切片の「b」を算出できます。
F4の数式は、
=INTERCEPT(C2:C9,B2:B9)
切片の「b」は、186.33と算出されました。
この2つの数値を回帰分析の式に当てはめます。
F7の数式は、
=F3*300+F4
結果、yである売上高の予測値は、「2840.58」と算出されました。
このように、ちょっとした数式と関数を使うだけで、手早く、予測値を算出することができます。
日頃使っているデータをつかって、色々な角度から資料を作ってみると、見えなかったものが見えてくるかもしれませんね。