Excel。新しい関数TOCOL関数をつかえば、表を1列で表示することができます。
<TOCOL関数>
Office Insider のWindows:2203から追加された、新しい関数の中に「TOCOL関数」というのが含まれています。
どのような関数なのか説明します。
上記A1:C4までに、年別の上半期・下半期の表があります。
これを、A7:C12にあるように、データを1列にまとめて表記したいときに、この「TOCOL関数」の出番となります。
C7には、
=TOCOL(B2:C4)
と数式を設定します。
スピル機能で、数式がコピーされますので、オートフィルを使う必要はありません。
たったこれだけの処理ですが、作業効率が改善できる可能性があります。
データ量が多い場合、イチイチ、範囲選択をして、貼り付け先の一番下側に移動して、貼り付ける処理を何度も繰り返す必要があるわけですね。
処理的には、地味だけど面倒というのは、だいたい、Excel VBAでプログラム文をつくって対応しますが、TOCOL関数の登場でプログラム文を作らなくてもいい可能性があります。
また、ピボットテーブルで対応できる気もしますが、帳票のレイアウト変更のようなことなので、対応することは難しいです。
最後に、引数などを確認しておきましょう。
TOCOL関数
読み方:トゥコル
読み方:トゥカラム
分類: 検索/行列
TOCOL(array,[ignore],[scan_by_column])
1番目の「array」は配列ですね。つまり表。
次の[ignore]に次のように設定することもできます。
「0」はすべての値が対象です。
「1」は空白を無視します
「2」はエラーを無視します
「3」は空白とエラーを無視します。
最後のscan_by_column は、
Falseが初期値で、行方向ごとに抽出します。
TRUEだと、列方向ごとに抽出します。
TRUEとFALSEに設定することで、様々なレイアウトに合わせて、帳票をつくることができます。