4/01/2014

Excel。3D集計したくても、表がバラバラ…。そこで、統合。


Excel。3D集計したくても、表がバラバラ…。そこで、統合。

統合


かなり前ですが、ご紹介したことがある、3D集計。串刺し集計なんていったりもしますが、
これをバージョンアップと言いますか、研修とか、仕事で使えるExcel講座なんかでも、
ちょくちょく、聞かれるものの中に、3D集計を使いたいんだけれど…
支店ごとに表がバラバラで、使えないんですよねぇ~と。

確かに、3D集計は、同じ表で、同じ項目が同じ場所にあることが前提となっている訳ですね。
まずは、3D集計を簡単に紹介しましょう。詳しくは、こちらに掲載しておりますので、ご覧下さい。
Excel。3D集計(串刺し)をつかってみよう!

この3つのシート。どのシートも、同じセル番地に同じ内容が入っています。
これが重要になります。
そして、この3枚のシートの同じセルの合計が、
集計というシートに合算されて算出することが出来る。

これが、3D集計と呼ばれているスキルです。
複数のシートを貫通させる形で算出できるので、多くのシートがあるときには、
こちらの、テクニックも、必要になりますし、現場レベルで使えるスキルですので、
覚えておくといいでしょう。
何度も書きますが、これは、同じセル番地に同じ内容が入っていることが条件なわけです。
しかしながら、現場では、同じ表を使ってないものも、多く、それをどうやって、
算出したらいいのか?という質問を聞くことがあるわけです。

では、できないのか!というと、実は、【統合】というテクニックがあるんですね。
それでは、統合をご紹介しましょう。
まず、それぞれのシートに、下記のような表があります。




ご覧になっていますと、それぞれの表。バラバラですね。これでは、3D集計が使えないわけです。
では、この4つシートの合計を別のシートに算出させていきましょう。
合計行と合計列も含めてもいいのですが、データだけを使っていきたいと思います。
また、それぞれのデータに名前を定義してもいいのですが、
今回は、単純に範囲選択でやってみたいと思います。

それでは、新しいシートのA1をクリックしておきます。

データタブのデータツールにあります、統合をクリックします。

統合のダイアログボックスが表示されます。
集計の方法は、合計のまま。
ちなみに、▼を押してみますと、

合計以外にも、平均や、最大最小値をはじめ、標準偏差などがありますね。
では、合計のままにしておきまして、
統合元範囲をクリックして、それぞれのシートの合計したい範囲を選択していきます。
まずは、本社のシートに移動します。

そして、合計行と合計列を抜いた範囲を選択しますので、A3:D9を範囲選択します。
すると、ボックスには、本社!$A$3:$D$9と表示されますので、追加ボタンをクリックしましょう。

先程、範囲選択した統合元範囲が統合元ボックスに追加されました。
この手順で、他のシートの範囲も選択して、追加ボタンをクリックしていきましょう。
最終的に、このようになります。

ポイントとして、範囲選択はゆっくり、焦らずに選択しましょう。ここで間違えると、
元も子もありません。

それでは、範囲を確認しておきましょう。
本社!$A$3:$D$9
横浜!$A$3:$D$7
川崎!$A$3:$D$10
横須賀!$A$4:$C$12
ですね。
今回は、統合元の項目の並び順が異なった上に、数も異なっていますので、
「項目による統合」をしますので、上端行と左端列にチェックをつけましょう。

なお、項目の並び順・数が同じ場合は、「位置による統合」になりますので、
統合の基準にある、上端行と左端列のチェックはオフのままとします。

チェックをつけたら、OKボタンをクリックしましょう。


これで、完成。意外と簡単でしたね。
ですが、本来ならば、同じ帳票・表を使って管理すべきなので、
ビジネス上で考えた場合は、どうなのかな?と考えちゃいますね。