Excel。数式の検証を使えば、関数の動きがわかるようになる
数式の検証
前回は、セル内の文字列に該当する文字が含まれているかどうかを判別するために、IF関数+COUNTIF関数
というテクニックを紹介しました。このような表でした。
F3にある数式は、
=IF(COUNTIF(C3,"*横浜*"),"○","×")
でしたね。
そして、通常IF関数の論理式は、例えば、C3=”横浜”のように、=が入っているのに、
今回は=がありません。これはどういうことなのでしょうか?
ネストになっている、COUNTIF(C3,"*横浜*")が質問になっていました。
答えから言うと、COUNTIF(C3,"*横浜*")の条件が満たされている場合、
すなわち、横浜という文字が含まれていたら、
1を、そうでなければ0(ゼロ)を返すようになっている訳です。
ここまでは、いいとして、なぜ1ならば、真の場合の○を、0(ゼロ)ならば、
偽の場合の×を選ぶのかというと、
Excelには、TRUEならば1。FALSEならば0ということになっております。ですので、
横浜という文字が含まれていれば、COUTIF関数は1を返してきますので、1だったら、
すなわち、TUREの真の場合の値を算出してくるわけです。
ですので、COUNTIF(C3,"*横浜*")>0というように、>0を省略することが出来るわけです。
これをもっと視覚的に確認する方法があります。
それが、数式の検証です。
この数式の検証は、
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のExcel2010のExpert試験の試験範囲に
該当しております。
どこにあるのかというと、数式タブのワークシート分析にあります。
では、今回は、F5をクリックして、数式の検証をクリックして、
数式の検証ダイアログボックスを表示してみましょう。
IF(COUNTIF(C3,"*横浜*"),"○","×")
と表示されていますね。
では、検証ボタンをクリックしてみましょう。
ボックス内には、
IF(1,"○","×")に変わりましたね。
1は、COUNTIF(C3,"*横浜*")の算出結果ですね。
引き続いて、検証ボタンをクリックしてみましょう。
検証が終了しましたね。結果は○。
数式の検証を使用すると、
ネストのように複雑な数式の途中結果を見ることができますので、
数式や関数の動きを確認することができます。
実務実践では、数式の検証を知っていると、
他のスタッフさんからもらったExcel。
その中にある数式や関数がどのような動きをして算出しているのかを
把握しやすくなるかと思いますので、是非数式の検証。
覚えておくといいでしょうね。企業研修やマンツーマン研修でも、
この【数式の検証】はご紹介もしております。
まぁ、【数式の検証は】エラーを確認するだけのものではないことを知っていると、
様々なビジネスシーンで使える機会が増えると思いますよ。