Excel。上限の二者択一なら、IF関数よりもMIN関数という手もあります。
MIN関数
先日ご質問があって、交通費を算出する際に、交通費の上限が10000円としてあるそうでして、
交通費が10000円を超過した場合は、10000円。
そうでなければ、合計金額という数式を作ると、なんどもSUM関数が出てきたりして、
わかりにくい数式になって…何かいい方法ないですかね?ということで、
今回はその時に、お伝えした方法をご紹介したいと思います。
まず下記の表があります。
ひと月分にすると、表が大きくなってしまうので、15日間で作ってありますが、
本来は月単位ですのであしからず。
さて、C列のAの合計は13,200円です。
C18の数式は、=SUM(C3:C17) です。
出来る事ならば、この交通費を満額支払うことになっていれば、
そのままでいいのでしょうけども、今回は、【上限が10000円】なのです。
では、D列のBの合計は10,000円と算出されていますが、このD18には、
IF関数を使って算出させています。
では、どのように作ったのかを、やってみましょう。
D18を削除して、IF関数のダイアログボックスを表示しましょう。
論理式ですが、ここには、合計値は、10,000円以上ですか?という数式を作りますので、
SUM関数をネストしていきましょう。
論理式のボックスをクリックして、置いて、
SUM関数ダイアログボックスを挿入してきましょう。
数値1には、合計したい範囲を設定しますので、D3:D17と入力しましょう。
そして、まだIF関数を作成中ですので、間違ってもOKボタンをクリックしないようにしましょう。
数式バーの”IF”という文字をクリックすると、IF関数のダイアログボックスが表示されますので、
論理式を完成させていきましょう。
今回は、上限値をG3で設定してありますので、それを使って、
論理式は、SUM(D3:D17)>G3
真の場合は、超過した場合は、10,000円を支払いますので、G3。
偽の場合は、合計値になりますので、先程SUM関数をネストしたやり方で、
SUM(D3:D17)
と入力しましょう。
そして、OKボタンをクリックして完成ですね。
数式は、
=IF(SUM(D3:D17)>G3,G3,SUM(D3:D17))
となりました。これでも全く問題ないのですが、SUM関数の同じものが2つも入ってきたりして、
作るのはちょっと面倒くさい。
そこで、MIN関数を使ってみたらどうなるのか?というのが、E列のCなのです。
では、C18を削除して、MIN関数を使って、算出してみましょう。
MIN関数ダイアログボックスを表示しましょう。
数値1には、合計値を求めますので、SUM関数を作ります。
名前ボックスからSUM関数を選択しましょう。
SUM関数ダイアログボックスが表示されます。
数値1には、E3:E17 と入力しましょう。
MIN関数を作成途中ですので、数式バーの”MIN”という文字をクリックして、
MIN関数ダイアログボックスに戻りましょう。
数値2には、G3に10000円が設定されていますので、G3をクリックしましょう。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。
数式は、
=MIN(SUM(E3:E17),G3)
これで、先程のIF関数を使った時と同じ結果を得ることができました。
このように、上限付きの二者択一の場合は、MIN関数というアイディアもありますので、
使ってみてはどうでしょうか?