PowerPoint。02回。作り始める前に7つのポイントを押さえておこう。
<スタート前のポイント7>
PowerPointの操作自体は簡単でも、
どうしたら、伝わるスライドが作れるのか?という大きな壁が現れますし、
企業研修や、職業訓練でもテキスト紹介だけでは、ものたりないので、いつも補足をしております。
前回は、WHY・WHO・WHAT・HOW という4つを確認してから作成をスタートしましょう
と書きましたが、もう少し細かく書いてみたいと思います。
それは、7つのポイントとして、ご紹介しているものです。
(1)テーマ
プレゼンテーションを貫く一貫した主張のことです。よいプレゼンテーションはテーマが一貫しており、最初から最後まで同じこと主張しています。
しかし、悪いプレゼンテーションは、最初と最後で説明する内容が違うとか、
途中で違う方向に行ってしまうため、
最終的に「何が言いたいのかよく分らない。」という状態が発生してしまいます。
前回紹介した、【キマイラ(キメラ)コンテンツ】のことですね。
桃太郎が、浦島太郎で話が終わったら、何が何だか分からなくなってしまいますよね。
(2)目的
プレゼンテーションを行うことによる最終的な到達点のことです。資料を完成させること自体が目的になり、本来の目的を忘れてしまうことがあります。
資料を完成したとしても、オーディエンスには、何にも届いておりませんよね。
(3)背景
プレゼンテーションを行うことになった背景、経緯のことです。目的とは別にこのプレゼンテーションを行うことになった背景も明確にしておきたいものですね。
なぜ、自分はプレゼンテーションを行う必要があるのか?
会社の代表として?
部署の代表として?
あるいは個人として?
それぞれで、違ったスライドを作成する必要がありますよね。
(4)対象者
プレゼンテーションの聞き手(社員、他社の社員、一般住民など)のことです。オーディエンスの方々の事ですね。
対象者も重要なんですよ。
プレゼンテーションの聞き手は、誰なのか?
上司なのか部下なのか?
関係者なのか?
年齢は?
職業は?
など、対象者によって書き方や用いる単語も違ってきますよね。
専門家には専門用語を用いてもよいですが、
素人にはできるだけ平易な単語を用いて分りやすく説明する必要があります。
(5)時間
プレゼンテーションの発表時間のことです。発表時間は無制限ということは、まずありませんよね。
発表できる時間によって、プレゼンテーションのスライド枚数と関係があります。
当然、発表時間が長ければ資料も多くなります。
(6)概要
発表内容の大まかなストーリーのことです。大まかなストーリーを整理しましょう。
大筋、「こんなことを話したい」と確認しておきます。
あらすじといってもいいかもしれませんね。
(7)ポイント
ストーリーの中でも特に伝えたい内容のことです。概要の中でも特に強調したいこと、みなに伝えたいことを整理、まとめておきましょう。
ただ、あまり多くない方がいいですよね。
スライド1枚ごとにアピールがあるとお腹いっぱいになっちゃいますし、
一番大切なことが埋もれてしまいますよね。
この7つのポイントを押させてから、作成するだけでも、結構変わるのではないでしょうか?