Excel。ドットヒストグラムを使ってデータごとの頻度をグラフ化しよう
<ドットヒストグラム>
ヒストグラムはデータの区間ごとの頻度をグラフ化したものですが、データごとの頻度をグラフ化しようとすると、
わかりにくいグラフになってしまいます。
では確認してみますので、次の表を用意します。
30件のデータで、テストの点数のデータです。
これをもとにヒストグラムにしてみるとどうなるのか?
ヒストグラムといっても、単なる棒グラフでグラフの幅を太くしただけですね。
まずは、得点が何回登場しているのかを算出しなければいけませんので、
C2をクリックして、COUNTIF関数ダイアログボックスを表示しましょう。
範囲には、
$B$2:B2
検索条件には、
B2
OKボタンをクリックして、オートフィルを使って数式をコピーしましょう。
C2の数式は、
=COUNTIF($B$2:B2,B2)
この最初の起点を絶対参照にすることで、
起点から範囲を伸ばしていくことができます。
61点をみると、最初は、B2:B2なので、
1回ですが、B5で再度登場した時には、
B2:B5というように範囲選択が伸び、
そのなかで、B5の値の登場回数を算出しているわけです。
この数式の方法を覚えておくと、色々使えますので、便利です。
B2:C31を範囲選択して、集合縦棒グラフを作ります。
凡例を削除しておきましょう。
横軸が得点にしたいのですが、二つの数値のグラフと勘違いしているので、
データ範囲を修正する必要がありますね。
グラフツールのデザインタブにあるデータの選択をクリックしましょう。
凡例項目の系列1は不要ですので、削除します。
横(項目)軸ラベルの編集ボタンをクリックして、
軸ラベルダイアログボックスがひょうじされますので、
B2:B31を範囲選択して、OKボタンをクリックしましょう。
縦棒グラフをクリックして、
データ系列の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。
系列のオプションにある、要素の間隔を”なし”にしてみると、
グラフはこのようになりました。
ヒストグラムが出来上がったとおもったら、
横軸の並びがバラバラなので、B列の得点を昇順に変えましょう。
ヒストグラムは出来たのですが、よくわからないグラフになってしまいました。
本来は30点台・40点台というように10点おきにして、
区間の頻度をグラフ化するのですが、
個数だと少しわかりにくいグラフになってしまいます。
そこで、登場するのが、『ドットヒストグラム』です。
このようなグラフが、ドットヒストグラムです。
早速作っていくことにしましょう。
B2:C31を範囲選択して、今度は、散布図(マーカーのみ)を選択します。
すると、次のグラフが作成することが出来ます。
あとは、見栄えを整えていきますので、凡例を削除して、
横軸の書式設定を使って横軸を調整していきましょう。
今回は、30点より下の得点はないようなので、
最小値は、30
最大値は、100
目盛間隔は、10にします。
続いて、縦軸も修正しますので、
縦軸の軸の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。
最小値は、0
最大値は、4
目盛間隔は1にしましょう。
最後に、マーカーを見やすくしますので、
マーカーをクリックして、選択対象の書式設定をクリックして、
データ系列の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。
マーカーのオプションから、組み込みを使ってマーカーを変更しましょう。
用途に合わせて、サイズも大きくして、
マーカーの塗りつぶしを使って色を変えるといいですね。
これで、ドットヒストグラムが完成しました。
このようにデータの区間ではなくて、
データごとの頻度を確認することがあれば、
ドットヒストグラムを使ってみてはどうでしょうか?