Excel。散布図をアレンジしたPPMカテゴリー4散布図を作ってみよう。
<散布図(PPM)>
次のデータがあります。来店回数と購入金額との関係は、散布図を使うと、
2つの数値からそのアイテムが全体のどこのポジションにあるのかが
わかりやすくなりますよね。
ただ、散布図を作るだけはわかりにくいので、
4つのカテゴリーにしてあげると、さらにわかりやすくなるそうでして、
それが、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)。
その4つのカテゴリーとは、
「花形(Star)」
「問題児「Question Mark)」
「負け犬(Dog)」
「カネのなる木(Cash Cow)」。
確かに、状況を把握するにはよさそうですね。
そこで、散布図にこの4つのカテゴリーわけをした情報を
追加したグラフを作ってみましょう。
次のグラフが今回作成する、散布図を使ったPPM(カテゴリー4)グラフです。
プロットエリアを自力で、図形を使ってカテゴリーを塗り分けるとしたら、
グラフの大きさが変わるたびに色々変更しないといけないので、不便です。
それでは、最初は、グラフを作るための表を作っていきましょう。
B13:C15のデータは、プロットエリアをカテゴリー分けするためのデータです。
まずは、散布図を作っていきますので、
B1:C11を範囲選択して、挿入から散布図を挿入していきます。
しっかりした散布図を作るのが先で、カテゴリー分けはその後に行うという流れです。
散布図が挿入されましたね。
グラフタイトルを変更して、縦軸と横軸の最高値を設定しておきましょう。
縦軸をクリックして書式タブのグラフ要素を縦軸にして、
選択対象の書式設定をクリックするか、縦軸をダブルクリックして、
軸の書式設定作業ウィンドウを表示したら、
軸のオプションから境界値の最大値を1000。
目盛間隔の目盛を200にします。
同じように、横軸も修正します。
横軸は、最大値を10。目盛は2としております。
続いて、軸ラベルを表示していきましょう。
グラフの要素に軸ラベルをプラスすると、
縦軸・横軸それぞれの軸ラベルが表示されます。
直接入力して変更してもいいのですが、表の見出しを使うので、
横軸の軸ラベルをクリックして、数式バーに”=”を入力して、
B1をクリックしましょう。
その後、横軸ラベルをクリックして確定させます。
こうすることで、B1の見出しを変更すると、
グラフの横軸のラベルも連動して変わります。
同じ方法で、縦軸も変更します。
ただ、縦軸の文字が横になっているので、縦書きに変更しましょう。
軸ラベルの書式設定作業ウィンドウを表示して、
タイトルのオプションの配置にある、文字列の方向を「縦書き」にします。
次に、散布図のマーカーが誰なのかわかりませんので、
マーカーのラベルを表示していきます。
グラフ要素のデータラベルにチェックをいれて、
その他のオプションをクリックします。
データラベルの書式設定作業ウィンドウのラベルオプションにある、
ラベルの内容の「セルの値」にチェックマークをいれると、
データラベル範囲ダイアログボックスが表示されるので、
A2:A11を範囲選択して、OKボタンをクリックします。
あとは、ラベルオプションの「Y値」のチェックマークを外しましょう。
グラフはこのようになりましたね。
これで、散布図は完成しましたので、
いよいよカテゴリー分けをしていきましょう。
【カテゴリー分け】
B13:C15を範囲選択して、コピーボタンをクリックします。連続して、グラフをクリックして、貼り付けボタンの下側をクリックして、
「形式を選択して貼り付け」をクリックします。
形式を選択して貼り付けダイアログボックスが表示されます。
貼り付け方法は、「新しい系列」を選択して、
「先頭行を系列名として使用する」にチェックマークをつけます。
「先頭列~」のチェックマークは外しましょう。
OKボタンをクリックします。
グラフにダミーデータが貼り付きましたね。
このデータのグラフは第2軸を使用した100%積み上げ縦棒に変更しますので、
デザインタブのグラフの変更をクリックしましょう。
グラフの種類の変更ダイアログボックスが表示されますので、
組み合わせにして、色下側を第2軸に先にチェックマークをいれてから、
グラフの種類を100%積み上げ縦棒に変更します。
同じように色上側も変更してOKボタンをクリックしましょう。
100%積み上げ縦棒グラフをクリックして、
データ系列の書式作業ウィンドウの「系列のオプション」にある
要素の間隔を0%にしましょう。
それぞれの色を変えてあげると、グラフはこのようになりました。
第2軸の縦軸が不要なので見えなくしましょう。
Excel2013以降では、削除すると、
100%積み上げ縦棒グラフも削除されてしまうので、注意しましょう。
第2軸縦棒の軸の書式設定作業ウィンドウを表示しましょう。
軸のオプションの目盛にある。
目盛の種類を「なし」にして、ラベルの、ラベルの位置も「なし」にします。
最後に、「花形」などの文字を表示させていきます。
テキストボックスを使うのではなくて、
1と表示されているデータラベルの表示形式をアレンジしていきます。
花形と表示するデータラベルのみを選択して、
データラベルの書式設定作業ウィンドウを表示します。
ラベルオプションの表示形式のカテゴリを「ユーザー設定」にして、
表示形式コードに、
"花形";;;(セミコロン×3)にして、追加ボタンをクリックします。
こうすることで、"花形"という文字だけを表示することができます。
同じ手順で、
"問題児";;;
"金のなる木";;;
"負け犬";;;
と追加していきましょう。
そして、完成したのが、散布図を使ったPPM(カテゴリー4)グラフです。
色々なテクニックを織り込んでいますが、
機会がありましたら、作ってみてはいかがでしょうか?