10/26/2018

Excel。表示形式はクセがいっぱい。だけど知れば知るほど便利です。【Display format】

Excel。表示形式はクセがいっぱい。だけど知れば知るほど便利です。

<表示形式>

Excelの表示形式。この機能を知れば知るほど、色々便利になるのですが、
なかなか奥が深いし、癖もあるわけですね。

そこで、今回は、表示形式をアレコレ紹介していきます。

【カッコ付数値を表示する】

(1)などのカッコ付数値をそのまま入力すると、
カッコ付数値にならないわけですね。

どのようになるのかというと

-1(マイナス1)に変わってしまうのですね。

カッコ付数値で表示してくれないのです。
なんでこうなってしまうのかというと、
帳票などでマイナスを▲を使って表現しますが、
欧米では▲ではなくて、カッコでマイナスを表現するそうです。

そのため、-1に変わってしまったわけです。

では、表示形式を修正してみましょう。
A1に1と入力して、セルの書式設定ダイアログボックスを表示します。

ユーザー定義で、種類を(0)と入力すれば、
カッコ付数値を表示することができましたね。

【@をつけてドメイン名を始めるとエラーになる】

名簿などでメールアドレスをアカウント名と
ドメイン名をわけて次のように作ろうとします。

ドメイン名の頭に@マークをつけようとすると、
エラーが表示されて入力することができません。

B3に@マークを入力して入力しようとすると、

リストが表示されてしまって、やめると、

「その関数は正しくありません。」
というメッセージボックスが表示されてしまいました。

関数なんか入力した覚えはありませんね。

原因は、昔の名残というか、
ビジネスで使われている表計算ソフトは、
今はExcelのみといっても過言ではないでしょう。

しかし、以前は【Lotus1-2-3】というソフトが全盛だった時がありまして、
そのLoutus1-2-3では、@(アットマーク)で関数の入力をはじめたのです。

その名残というか互換性を維持するために、
今でも=(イコール)の代わりに@(アットマーク)で
関数を入力することができるようになっています。

そのため、@(アットマーク)で入力をはじめてしまうと、
Excelが勘違いをしてしまうのです。

では、どのようにしたらいいのかというと、
表示形式でユーザー定義を次のようにします。

“@”@
このように設定すると、先頭に@(アットマーク)をつけることができます。

ただ入力したわけではないので、
&を使って文字結合をしてメールアドレスを表示したいとすると、
&だけでは、うまくいきません。

このような場合は、数式を次のようにしなければなりません。

=A2&"@"&B2
文字を入力しているわけではないので、
このような数式にしなければいけないわけですね。

このように、Excelの表示形式を知っていることで、やりたことができる。
時短も可能になるかと思いますので、少しずつ知っていくといいですね。