Excel。表示形式はクセがいっぱい。だけど知れば知るほど便利です。
<表示形式>
Excelの表示形式。この機能を知れば知るほど、色々便利になるのですが、なかなか奥が深いし、癖もあるわけですね。
そこで、今回は、表示形式をアレコレ紹介していきます。
【カッコ付数値を表示する】
(1)などのカッコ付数値をそのまま入力すると、カッコ付数値にならないわけですね。
どのようになるのかというと
-1(マイナス1)に変わってしまうのですね。
カッコ付数値で表示してくれないのです。
なんでこうなってしまうのかというと、
帳票などでマイナスを▲を使って表現しますが、
欧米では▲ではなくて、カッコでマイナスを表現するそうです。
そのため、-1に変わってしまったわけです。
では、表示形式を修正してみましょう。
A1に1と入力して、セルの書式設定ダイアログボックスを表示します。
ユーザー定義で、種類を(0)と入力すれば、
カッコ付数値を表示することができましたね。
【@をつけてドメイン名を始めるとエラーになる】
名簿などでメールアドレスをアカウント名とドメイン名をわけて次のように作ろうとします。
ドメイン名の頭に@マークをつけようとすると、
エラーが表示されて入力することができません。
B3に@マークを入力して入力しようとすると、
リストが表示されてしまって、やめると、
「その関数は正しくありません。」
というメッセージボックスが表示されてしまいました。
関数なんか入力した覚えはありませんね。
原因は、昔の名残というか、
ビジネスで使われている表計算ソフトは、
今はExcelのみといっても過言ではないでしょう。
しかし、以前は【Lotus1-2-3】というソフトが全盛だった時がありまして、
そのLoutus1-2-3では、@(アットマーク)で関数の入力をはじめたのです。
その名残というか互換性を維持するために、
今でも=(イコール)の代わりに@(アットマーク)で
関数を入力することができるようになっています。
そのため、@(アットマーク)で入力をはじめてしまうと、
Excelが勘違いをしてしまうのです。
では、どのようにしたらいいのかというと、
表示形式でユーザー定義を次のようにします。
“@”@
このように設定すると、先頭に@(アットマーク)をつけることができます。
ただ入力したわけではないので、
&を使って文字結合をしてメールアドレスを表示したいとすると、
&だけでは、うまくいきません。
このような場合は、数式を次のようにしなければなりません。
=A2&"@"&B2
文字を入力しているわけではないので、
このような数式にしなければいけないわけですね。
このように、Excelの表示形式を知っていることで、やりたことができる。
時短も可能になるかと思いますので、少しずつ知っていくといいですね。