10/20/2018

Excel。事務職のデータ分析31。近似曲線で「R-2乗値」ってあるけどどういう意味?【R-2】

Excel。事務職のデータ分析31。近似曲線で「R-2乗値」ってあるけどどういう意味?

<R-2乗値>

会議用の資料でグラフをつくって、近似曲線を描いて、
近似曲線の詳細設定にある、
「グラフに数式を表示する」にチェックを付けるだけで、
【回帰式】である、y=ax+bという式を簡単に表示できますが、

詳細設定の「グラフに数式を表示する」の下にある、
「グラフのR-2乗値を表示する」というのがあります。

今回は、この「グラフのR-2乗値を表示する」についてみていくことにします。

「グラフのR-2乗値を表示する」にチェックをつけてみると、

R2=0.8511というのがグラフに表示されました。
なるほど、R-2乗っていうのは、R二乗ってことなんですね。

このR-2乗値というのは、
回帰式のy=ax+bのxとyのデータの相関係数を2乗した値で、
回帰直線が当てはまっているかどうかを表す指標として
『決定係数』というのがあります。

この『決定係数』が【1】に近づくほど、
回帰直線が実際のデータに当てはまっているということがいえるわけですね。

要するに、表示された値が【1】に近ければ、
それだけ実際のデータに当てはまっているということを補う式が
グラフに表示されたわけですね。

改めて、グラフに回帰式を表示させてみます。

0.8511ということなので、
この回帰式は実際のデータに当てはまっているので、
予想した時には、
ある程度精度が高い数値を算出されてくるというのがわかります。

では、0.8511はどのようにして算出されてきたのでしょうか?
このグラフのもとになったデータを見てみましょう。

【決定係数を算出する】


回帰式の傾きは、
SLOPE(スロープ)関数で算出することができました。

切片(せっぺん)は、
INTERCEPT(インターセプト)関数を使って算出することができました。

同じように、決定係数を算出するにも、関数が用意されています。
それは、RSQ関数(アール・スクエア)を使うことで簡単に、
算出することができます。

F6に決定係数を算出していきます。

RSQ関数ダイアログボックスを表示します。
既知のyには、C2:C13
既知のxには、B2:B13
OKボタンをクリックします。

0.851092と算出されましたね。

R2=0.8511と繰り上がっていますが、同じ値になっています。

グラフの詳細設定で簡単に、回帰式やR-2乗値を表示することもできますが、
数式や関数を使って実際に値を、比較的に簡単に算出することができます。

日ごろ使っているデータから、プラスした資料を作ることができますので、
色々つくってみるといいかもしれませんね。