Access。意外と知らない基本操作。フィールド結合と商と余りを算出してみよう
<フィールド結合・レコード一括全削除>
Accessで簡単な操作なんだけど、意外と知られていないような基本操作というのが結構あります。
演算フィールドを作る時には、四則演算の記号を使いますが、
それ以外にも知っておくと意外と便利なものがあります。
例えば、次のようなテーブルがあるとします。
顧客名フィールドは、氏名と名前が合体していますが、
振り仮名は、シメイというフィールドとナマエという
フィールドにわかれていますね。
この2つのフィールドを結合したい、
つまり、フルネームの振り仮名のフィールドを作りたい場合に、
どのようにしたらいいのでしょうか?
【結合は”&”】
Excelでもお馴染みですが、「&」を四則演算のように使ってあげると文字と文字を結合することが
Accessでもできるわけですね。
ではクエリを作ってみましょう。
作成タブのクエリにある、クエリデザインを使っていきます。
フィールド結合するフィールドを作成します。
フリガナ: [シメイ] & " " & [ナマエ]
というフィールドを用意しました。それでは実行してみましょう。
このように、フィールドを結合して、
フルネームの振り仮名を作ることができましたね。
今回は、シメイとナマエのフィールドの間に半角スペースをいれて、
読みやすくしようと考えましたので、
このような演算フィールドとなっています。
このような方法はExcelと同じですね。
【割り算の”商”と”余り”】
四則演算はお馴染みですし、2乗や3乗などの「べき乗」は”^(キャレット)”を
演算フィールドで使えば簡単に算出することができます。
さて、例えば、注文した数が、ひと箱の入数はダースとしたら、
何箱と何個で入荷するのか?
というような場合はどうしたらいいのでしょうか?
余りは、Excelと同様にMOD関数を使うことで算出できるのですが、
商を算出する場合はどうしたらいいのでしょうか?
Excelでも、ここでよく、
INT関数やROUNDDOWN関数を使ってと考えるかもしれませんが、
Excelにも商を算出する関数があります。
『QUOTIENT関数』ですね。ちょっとマイナーな関数ですが、
存在しています。
ところがAccessでは、関数を使いません。
そして、MOD関数も関数ではなくて、
四則演算と同じように使って演算フィールドを作ります。
このようなテーブルがあります。
この注文数が、何箱と何個で入荷するのかを算出するクエリを作っていきます。
なお、ひと箱はダース(12個)とします。
何箱は、ダース: [注文数]\12
という演算フィールドを作っています。
なんと、+とか*と同じように\を使うことで
”商”をAccessでは算出することができるのです。
当然Excelでは、このような計算式を作ることはできません。
そして、余りもMOD関数を使うのではなくて、
余り: [注文数] Mod 12
と、Modを演算記号のように使うことができます。
では、実行して確認してみましょう。
きちんと算出することができました。
Accessは、Excelと少し異なることがあって、
それを知っていると意外と簡単・便利になることがありますので、
色々試してみると面白いかもしれませんね。