Excel。全体の上位30%以上のデータか判断したいけど、どうやったらいいの?
<百分位:PERCENTILE.INC>
成績とかポイントとかタイムとか、上位30%以上なら優秀とか予選突破というように判定したい場合、ある関数を知っているのといないのとでは、作業工程がかわってしまいます。
今回は、全体のデータのうち、上位30%以上を算出させる方法を紹介していきます。
なんで比率であるパーセントを使うことがあるのかというと、例えば点数で、75点以上としてしまうと、テストの難易度や、スポーツだったら諸条件によっては、その設定を越えてしまう件数が、多くなったり、少なくなったりしてしまうわけです。
そのような点から、比率による抽出方法があるわけですね。
次の表を用意しました。
行う処理として、上位30%を越えているかどうかを判断したいわけです。
よく、平均値以上というように判断する時には、基本として、平均値を算出する必要がありますが、考え方としては同じで、ポイントになるのは、どうやったら、上位30%の数値を算出することができるのかということにつきます。
そこで、登場する関数が、PERCENTILE.INC関数です。
このPERCENTILE.INC関数は、百分位を算出することができる関数です。
この関数を使うことで、判断するための値を算出することができます。
PERCENTILE.INC関数を知らないと、色々計算しないといけなくなってしまいます。
それでは、F1にPERCENTILE.INC関数ダイアログボックスをつかって、関数を作っていきます。
配列には、データ全体を範囲選択しますので、B2:B13と設定します。
率ですが、30%としてはいけません。
上位30%を判断したいわけなので、全体の70%以上の場所にある数値かどうかを判断したいわけですから、70%で設定する必要があります。
100%-30%で70%ですね。
あとは、OKボタンをクリックします。
2240.3と算出されました。
この数値が、全体の70%にある数値というわけです。
あとは、算出された数値以上かどうかを判断すればいいわけですから、C2にIF関数をつかって判断させていきます。
C2に設定する数式は、
=IF(B2>=$F$1,"○","")
あとは、オートフィルで数式をコピーしましょう。
上位30%にあるのかないのか、判断することできました。
なじみの薄い、PERCENTILE.INC関数をつかうことで、算出することができました。Excelには、知っていると実は便利だったという関数があるかもしれませんので、アレコレ調べてみるのもいいかもしれませんね。
また、今回は、2段階で算出させましたが、IF+ PERCENTILE.INC関数というネストを使えば、一発で算出することもできます。
ただし、上位30%の境目になる数値が視認できるほうがいいような気もします。