Excel。データのバラツキ度合を算出、あまり使われない「平均偏差」のAVEDEV関数。
<AVEDEV関数>
平均のAVERAGE関数をつかっていると、「AVEDEV」という候補が見えてくるが、いったいどんな関数なんだろうと思ったことがあるかもしれませんが、この「AVEDEV関数」は、平均偏差を算出することができる関数です。
平均偏差とは、「平均との差の絶対値」を合計してデータ件数で除算した値です。
それぞれのデータが平均値から、平均してどのぐらい離れているのかがわかるというものです。
どのようになるのか、データを使ってみてみましょう。
10件のデータの数値が全部同じです。
当然、E1の平均値は50。
E1の数式は、
=AVERAGE(B2:B11)
E2に算出した平均偏差は、平均値と同じですから、離れていないので、離れ具合は「0」ですね。
なお、E2の数式は、
=AVEDEV(B2:B11)
では、データを少し変えてみましょう。
B3のデータを100。
B4のデータを98として、他は99とした場合でみると、平均値は99ですね。
ただ、先程とことなり、データがすべて同じではありませんので、平均値からの離れ具合である平均偏差は、「0.2」と算出されました。
もう一つサンプルをみてみましょう。
データをランダムにしてみました。
平均値は77.6。
この平均値よりも離れているデータがありますので、平均偏差の算出値は大きくなりました。
このように、平均偏差の算出した値が大きくなればなるほど、平均値からのバラツキが大きくなっていることがわかります。
最後に、AVEDEV関数の基本情報を確認しておきます。
AVEDEV関数の読み方は「アベレージ・ディビエーション」です。
カテゴリーとしては、「統計」に所属しています。
AVEDEV関数の引数も確認しておきましょう。
AVEDEV (数値1[,数値2]…)
平均偏差は、標準偏差より手軽にデータのバラツキを調べることができますが、標準偏差や不偏分散のほうがよく使われているようです。