5/28/2021

Excel。何気なく使っている平均値を算出するAVERAGE関数にも注意点があります。【function:AVERAGE】

Excel。何気なく使っている平均値を算出するAVERAGE関数にも注意点があります。

<AVERAGE関数>

Excelを勉強すると、合計のSUM関数の次に覚えるのが、オートSUMボタンに収納されている平均値を算出できる「AVERAGE関数」ですね。


平均値といってはいますが、「算術平均」のことですね。

日頃から何気なくつかっていますが、注意点もあります。

それは、「数値」を対象として平均を算出しているということです。

次の表で確認してみましょう。


B列のNO4は空白。C列のNO4には、「0(ゼロ)」を入力しています。

ご覧のように、平均値の算出結果がことなっています。


B7の数式は、

=AVERAGE(B2:B6)

この式を、C7に、オートフィルで数式をコピーしています。


「数値」を対象とするため、むやみやたらに、「0(ゼロ)」をいれてしまうと、データ対象になってしまうので、除外したい時は、空白か、あるいは、AVERAGEIF関数をつかって「0(ゼロ)」を算出対象から除外しなければなりません。


今回のようにデータが小さければ、すぐに、わかりますが、データ量が膨大な場合で、「0(ゼロ)」を除外する必要がある場合は、単純にAVERAGE関数を使うと、大幅に算出結果が変わってしまうので、注意が必要ですね。


では、次の表をみてください。

B列の平均値は、0と同じ値で算出されているのがわかります。


強引ですが、表示形式で、「0(ゼロ)」を見えなくさせています。


このように、表示上見えなくなっている場合は、セル自体に、数値が入っているわけですから、算出対象になります。


ただ、表示形式だけではなくて、Excelのオプションの詳細設定で、「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックマークがオフになっていると、痛い目にあいますので、なんか算出結果がおかしい時は、Excelのオプションも確認してみてください。


最後に、AVERAGE関数の基本情報を確認しておきます。

AVERAGE関数の読み方は「アベレージ」です。

カテゴリーとしては、「統計」に所属しています。


AVERAGE関数の引数も確認しておきましょう。

AVERAGE (数値1[,数値2]…)


なお、

算術平均は、AVERAGE関数

相乗平均は、GEOMEAN関数

調和平均は、HARMEAN関数

と分かれています。