Excel。何気なく使っている平均値を算出するAVERAGE関数にも注意点があります。
<AVERAGE関数>
Excelを勉強すると、合計のSUM関数の次に覚えるのが、オートSUMボタンに収納されている平均値を算出できる「AVERAGE関数」ですね。
平均値といってはいますが、「算術平均」のことですね。
日頃から何気なくつかっていますが、注意点もあります。
それは、「数値」を対象として平均を算出しているということです。
次の表で確認してみましょう。
B列のNO4は空白。C列のNO4には、「0(ゼロ)」を入力しています。
ご覧のように、平均値の算出結果がことなっています。
B7の数式は、
=AVERAGE(B2:B6)
この式を、C7に、オートフィルで数式をコピーしています。
「数値」を対象とするため、むやみやたらに、「0(ゼロ)」をいれてしまうと、データ対象になってしまうので、除外したい時は、空白か、あるいは、AVERAGEIF関数をつかって「0(ゼロ)」を算出対象から除外しなければなりません。
今回のようにデータが小さければ、すぐに、わかりますが、データ量が膨大な場合で、「0(ゼロ)」を除外する必要がある場合は、単純にAVERAGE関数を使うと、大幅に算出結果が変わってしまうので、注意が必要ですね。
では、次の表をみてください。
B列の平均値は、0と同じ値で算出されているのがわかります。
強引ですが、表示形式で、「0(ゼロ)」を見えなくさせています。
このように、表示上見えなくなっている場合は、セル自体に、数値が入っているわけですから、算出対象になります。
ただ、表示形式だけではなくて、Excelのオプションの詳細設定で、「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックマークがオフになっていると、痛い目にあいますので、なんか算出結果がおかしい時は、Excelのオプションも確認してみてください。
最後に、AVERAGE関数の基本情報を確認しておきます。
AVERAGE関数の読み方は「アベレージ」です。
カテゴリーとしては、「統計」に所属しています。
AVERAGE関数の引数も確認しておきましょう。
AVERAGE (数値1[,数値2]…)
なお、
算術平均は、AVERAGE関数
相乗平均は、GEOMEAN関数
調和平均は、HARMEAN関数
と分かれています。