Excel。2つの数値に関連性があるのかないのか、手早く知りたい
<CORREL関数・PEARSON関数>
日々の売上データをただ作成するのでは、もったいないかもしれません。
Excelには、あまり使わない関数でも、簡単に色々算出することができる関数が多くあります。
例えば次のような売上表。
B列には、店舗ごとの来店客数、C列には、店舗ごとの売上高が入力されています。
「売上金額がいくらだね」とか「結構売上いったね」なども、大切な所感ではありますが、来店客数と売上高って何らかの関係性ってあるのでしょうか。
そこで、登場する関数が2つ。
ひとつは、CORREL関数。
もう一つが、PEARSON関数です。
どちらも、相関係数を算出することで、相関関係の強さを把握することができる関数です。
これらの関数をつかうと、簡単に相関関係がどうなのかを数値として把握することはできます。
ただし、算出された値は、相関係数なので、相関関係の強さを数値化したものです。
因果関係とは限りませんが、関連性が強いのか、弱いのかを知ることは、Excelの関数をつかうことで、容易にできるわけです。
まずは、それぞれの関数の数式を確認してみましょう。
F2の数式は、
=CORREL(B2:B8,C2:C8)
F3の数式は、
=PEARSON(B2:B8,C2:C8)
とても単純な構造の数式ではありますが、相関関係の強さを知ることができるわけですから、使ってみると日頃見えていなかったものが見えてくるかもしれませんね。
算出された相関係数は「0.95…」。
これは、どう判断するのかというと、相関係数が、「1」に近ければ正の相関が強く、「-1」に近ければ、負の相関が強いと判断することができます。
そして、「0」に近ければ、相関関係は薄いということもわかるわけです。
「0.95…」なので、正の相関が強いことがわかりました。
つまり、来店客数が増えれば、売上高は上がる傾向にあるといえるわけですね。
改めてですが、相関関係が強いということがわかったにすぎません。
疑似相関ということもあるので、これ以外にも様々なデータから読み解くことも大切ですね。