Excel。範囲内の数値を除いた文字だけのデータ件数を手早く算出したい
<COUNTIF関数>
Excelの関数には、空白のセルを数える「COUNTBLANK関数」や複数条件に合致するデータを数える「COUNTIFS関数」など、様々な用途に合わせた件数を算出するものが用意されています。
しかし、万能というわけではないようです。
次のデータを用意しました。
B列の参加人数という列には、参加人数以外に、コメントのような文字が入力されているセルも含まれています。
本来データベースの考え方からすると、このような列(フィールド)は、ルール違反なのですが、帳票レベルでは、よく見かけるパターンです。
このB列の数値が入力されている件数を算出するには、オートSUMボタンに含まれているCOUNT関数を使えば、簡単に算出することができます。
COUNT関数は、数値データのあるセルを数える関数ですが、数値のデータと文字のデータが含まれている場合、数値ではなく、文字が入力されているデータを数える関数というのは、用意されていません。
COUNTA関数では、数値であれ文字であれ、算出結果が空白のセルですら、数えてしまいます。
文字だけを数える関数というのがあればいいのですがないので、どのようにしたら、文字だけのデータ件数を算出することができるのでしょうか?
このような場合、文字という条件をつかうことになるので、使用する関数はCOUNTIF関数です。
問題は、どのようにしたら文字だけを数えることができるのかということですが、実は意外とシンプルな対応方法で、解決することができます。
E1に次の数式を設定します。
=COUNTIF(B2:B6,"*")
結果は「2」と算出されました。
この数式の引数に「”*”」とアスタリスクをつかっていますが、これはワイルドカードの「*(アスタリスク)」です。
例えば「*藤*」とすれば、「藤」という文字が含まれているものという条件になるわけですが、「*」のワイルドカードをつかうと、文字が含まれているという条件をつくることができます。
数値ではなく、文字ということなので、文字が入力されているデータのみを数えることができるというわけです。