8/24/2023

Excel。問題文に「積立」とあればFV関数をつかって将来の価値を算出します。【future value】

Excel。問題文に「積立」とあればFV関数をつかって将来の価値を算出します。

<FV関数>

日常、あまりつかわない財務系の関数ですが、「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」のExpertでは、試験範囲になっています。


結構、財務系関数が苦手・わかりにくいという方も多くいます。


そこで、今回は、FV関数を紹介していきます。


積立とか将来というキーワードがあれば、FV関数をつかって算出します。

FV関数は、「Future Value」の略。つまり、「使用来の価値」ということですね。


FV関数をはじめ、財務系関数が厄介なところは、単位を揃えること と 複合参照での設定があげられます。


次の表をつかって確認します。

FV関数

どのようなことをしたいのかというと、年利0.25%で、毎月1000円ずつ積み立てたら6ヵ月でいくらになるのでしょうかというものですね。


ちなみに、預金はありません。という設定です。


このような場合には、将来の価値を算出したいので、FV関数をつかうわけです。


B5の数式は、

=FV($B$1/12,B$4,$A5,$E$1,0)


確認事項として、

B4:D4には、表示形式で「ヵ月」を表示する設定をしています。


よってセル自体には、数値が入力されています。


では、引数を確認しておきましょう。

1番目の引数は「利率」。

「$B$1/12」


B1の0.25%を使います。

ただ月で算出しますので、年利そのままではつかえませんので、12で除算する必要があります。


また、オートフィルで数式をコピーすることを考慮して、絶対参照も忘れずに設定する必要があります。


2番目の引数は、「期間」。

「B$4」


積立期間ですから、B4の6ヵ月をつかいますが、オートフィルで数式をコピーします。


4行目は常に参照してもらわないといけないので、行固定の複合参照で設定します。


3番目の引数は、「定期支払額」。

「$A5」


毎月、積立する金額です。

ここもオートフィルで数式をコピーするとズレてしまいます。

A列は常に参照してもらう必要があるので、列固定の複合参照で設定します。


4番目の引数は、「現在価値」

「$E$1」

預金が0なので、省略してもOKですが、セル番地を使う場合には、絶対参照を忘れないで設定します。


5番目の引数は、「支払期間」

B2が期末になっているので「0」を設定します。

期首だと「1」を設定します。


これで、数式が完成しますので、

オートフィルで数式をコピーで終了です。