Excel。パレート図の作成にはグラフノウハウてんこ盛り!
その3
パレート図の折れ線グラフを0/0交点から
前回ご紹介したABC分析(パレート図)の続きの作業をご紹介していきましょう。今回は、いよいよメインディッシュ?!
マーカー付折れ線グラフをX軸Y軸のそれぞれ0/0交点からスタート
するように修正していきましょう。なお、このテクニックは以前ご紹介したことがありますが、
今回は作業の流れということで、再登場させました。
さて、今は下記のようなグラフになっていますね。
まず、マーカー付折れ線グラフのデータ範囲に0%を加えてあげる必要があります。
そこで、よくやる方法として、表に0%の行を追加して、
その行をデータに加える方法もあるのですが、
それだと、表を結構加工しないといけませんですので、
ちょっと、Excelの特性を生かした方法を取るといいかなぁ~と思います。
とりあえず、修正をしますので、グラフをクリックして、
デザインタブのデータの選択をクリックしましょう。
そうすると、データソースの選択ダイアログボックスが表示されてきます。
このダイアログボックスは、データソースを修正するダイアログボックスなのですが、
今回は累計のデータの範囲を変更したいので、累計を選択して、
編集ボタンをクリックしましょう。
すると、系列の編集ダイアログボックスが表示されてきます。
系列値を修正していきますので、一度、全部削除して、累計の見出しの「累計」から
100%の郡山までを範囲選択します。
=ABC!$D$1:$D$20
このような式になります。
ポイントは、D1の累計という見出しを含める事なんですね。
文字は0と判断されますので、こうすることによって、
0%という行を追加しなくても大丈夫なんですね。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。
データソースの選択ダイアログボックスに戻りますので、ここもOKボタンをクリックしましょう。
グラフを確認すると、マーカー付折れ線グラフは、
X軸は0になりましたが、Y軸は0になっていませんね。完成までもう一息です。
さて、このあと、どうしていけばいいでしょうか?
X軸すなわち、項目軸からスタートしていますので、
項目軸にヒントがあるのではと思う方も多いと思います。
では、項目軸をダブルクリック。
あるいは、クリックして、選択対象の書式設定をクリックすると、
軸の書式設定ダイアログボックスが表示されてきます。
軸のオプションの一番下にある、軸位置を目盛の間になっているので、
Y軸に着いていない訳なので、ここを目盛に変えるといいんじゃないかと思う訳ですね。
しかし、結果はどうなったかというと、見た目、成功!と思えるのですが、
よく見ると、大阪まで移動してしまっていて、最後の郡山までずれちゃっている。
これでは、せっかくX軸Y軸ともに0となったのに、項目軸自体がずれてしまいました。
アイディアはいいのですが、ここでポイントがあるのです。
おっと、その前に、元に戻すボタンで戻しておきましょう。
このマーカー付折れ線グラフって、そもそもデータが見えないので、
第2軸を使って見えるようにしたわけですよね。
実は第2軸って縦軸だけじゃないんですね。
第2軸にした段階で、横軸も第2軸になっている訳です。そこで、次のような処理をしてから、先程の処理をしてあげればいいのです。
グラフをクリックして、レイアウトタブの軸の▼をクリックして、
第2横軸に合わせて、ラベルなしで軸を表示をクリックしましょう。
次は、ダブルクリックではうまくいきませんので、
レイアウトタブの現在の選択範囲の第2軸横(項目)軸に合わせて、
選択対象の書式設定をクリックして、軸の書式設定ダイアログボックスが表示しましょう。
軸のオプションの一番下にある、軸位置を目盛に変えて閉じるボタンをクリックしましょう。
これで、パレート図が完成しましたね。