5/11/2014

Excel。パレート図の作成にはグラフノウハウてんこ盛り! その3 パレート図の折れ線グラフを0/0交点から


Excel。パレート図の作成にはグラフノウハウてんこ盛り!
 その3

パレート図の折れ線グラフを0/0交点から

前回ご紹介したABC分析(パレート図)の続きの作業をご紹介していきましょう。
今回は、いよいよメインディッシュ?!

マーカー付折れ線グラフをX軸Y軸のそれぞれ0/0交点からスタート

するように修正していきましょう。

なお、このテクニックは以前ご紹介したことがありますが、
今回は作業の流れということで、再登場させました。

さて、今は下記のようなグラフになっていますね。

まず、マーカー付折れ線グラフのデータ範囲に0%を加えてあげる必要があります。
そこで、よくやる方法として、表に0%の行を追加して、
その行をデータに加える方法もあるのですが、
それだと、表を結構加工しないといけませんですので、
ちょっと、Excelの特性を生かした方法を取るといいかなぁ~と思います。

とりあえず、修正をしますので、グラフをクリックして、
デザインタブのデータの選択をクリックしましょう。

そうすると、データソースの選択ダイアログボックスが表示されてきます。

このダイアログボックスは、データソースを修正するダイアログボックスなのですが、
今回は累計のデータの範囲を変更したいので、累計を選択して、
編集ボタンをクリックしましょう。

すると、系列の編集ダイアログボックスが表示されてきます。

系列値を修正していきますので、一度、全部削除して、累計の見出しの「累計」から
100%の郡山までを範囲選択します。

=ABC!$D$1:$D$20

このような式になります。
ポイントは、D1の累計という見出しを含める事なんですね。
文字は0と判断されますので、こうすることによって、
0%という行を追加しなくても大丈夫なんですね。

あとは、OKボタンをクリックしましょう。
データソースの選択ダイアログボックスに戻りますので、ここもOKボタンをクリックしましょう。

グラフを確認すると、マーカー付折れ線グラフは、
X軸は0になりましたが、Y軸は0になっていませんね。完成までもう一息です。

さて、このあと、どうしていけばいいでしょうか?
X軸すなわち、項目軸からスタートしていますので、
項目軸にヒントがあるのではと思う方も多いと思います。

では、項目軸をダブルクリック。
あるいは、クリックして、選択対象の書式設定をクリックすると、
軸の書式設定ダイアログボックスが表示されてきます。

軸のオプションの一番下にある、軸位置を目盛の間になっているので、
Y軸に着いていない訳なので、ここを目盛に変えるといいんじゃないかと思う訳ですね。

しかし、結果はどうなったかというと、見た目、成功!と思えるのですが、

よく見ると、大阪まで移動してしまっていて、最後の郡山までずれちゃっている。
これでは、せっかくX軸Y軸ともに0となったのに、項目軸自体がずれてしまいました。

アイディアはいいのですが、ここでポイントがあるのです。

おっと、その前に、元に戻すボタンで戻しておきましょう。

このマーカー付折れ線グラフって、そもそもデータが見えないので、
第2軸を使って見えるようにしたわけですよね。

実は第2軸って縦軸だけじゃないんですね。

第2軸にした段階で、横軸も第2軸になっている訳です。
そこで、次のような処理をしてから、先程の処理をしてあげればいいのです。

グラフをクリックして、レイアウトタブの軸の▼をクリックして、
第2横軸に合わせて、ラベルなしで軸を表示をクリックしましょう。

次は、ダブルクリックではうまくいきませんので、

レイアウトタブの現在の選択範囲の第2軸横(項目)軸に合わせて、
選択対象の書式設定をクリックして、軸の書式設定ダイアログボックスが表示しましょう。

軸のオプションの一番下にある、軸位置を目盛に変えて閉じるボタンをクリックしましょう。

これで、パレート図が完成しましたね。