6/19/2014

Excel。AVERAGE関数は平均を求める関数だけど注意が必要です。


Excel。AVERAGE関数は平均を求める関数だけど
注意が必要です。

Excel。ホームタブにある、Σ▼ボタン。
すなわち、オートSUMボタンの▼をクリックすると中に平均という文字がありますよね。
これを使うと平均が算出されるわけですが、職業訓練や、初心者さん向け講座の時に、
注意してねと申し上げていることがありますので、今回は、それを紹介しましょう。

今回は、注意点として2つあげてみたいと思います。
その前に、平均とは、どう計算するのかというと、全体のデータを足して、
そのデータの件数分で割ると算出されますね。

一応、念のため確認しました。

さて、下記のような表があります。

まず、オートSUMボタンを使って、7行目の合計を算出しましょう。
そして、仮に3月の大崎店が改装で売上高が0(ゼロ)だったとして、
91を0に修正しておきましょう。

そうすると、表は、このようになります。これで、準備終了。

いよいよ、平均を求めていきましょう。C8をクリックして、
オートSUMボタンの▼をクリックして、平均をクリックしましょう。

そうすると、C8に、数式が登場しますね。
=AVERAGE(C4:C7)と表示されていますが、これでいいのでしょうか?


注意の一つ目はココです。
つまり、このような表計算の時にだいたい平均は、合計のとなりにあることが多いと思われます。
合計ときのように、オートSUMボタンをクリックして、
範囲を確認しても大体、そのままでEnterキーを押せば、合計値が算出されるのですが、

平均は、そのままEnterキーを押してしまうと、余計なデータ。

今回は合計値まで含めて、平均を算出してしまいます。
引数、()の中の範囲を確認するとC4:C7で合計値が含まれていますね。

ですので、平均の時には、必ず範囲を確認して、違っていたら、
改めて範囲選択をし直して、Enterキーで確定するようにしましょう。

Excelのベテランさんからすれば、当たり前だろう…と思われるかもしれませんが、
初心者の方は、結構このトラップに引っかかる人が多いんですね。

では、範囲選択をし直して、算出してみましょう。
なお、範囲選択をするときには、
必ずセルの中央で白い十字のマウスカーソルにして範囲選択をするようにしましょう。

よくやってしまうのが、線の上をクリックして、カラーリファレンス(青い線)を移動させてしまって、
うまく範囲選択が出来ないという方も多く見受けますので、注意してください。

C8に算出された平均値をオートフィルを使って、E8まで連続コピーをしておきましょう。

さて、E8ですか、この数値でOKでしょうか?
大崎店の売上は、改装のため0円でしたね。
品川と五反田の数値からみて、平均値が低くなっていると思いませんか?

気づいた方も多いと思いますが、
実は、大崎の0も足して、データの件数の3で割ってしまっているんです。

要するに、0と空白は別という事なんですね。

これが注意点のその2。
ゼロと空白&文字は意味が違うという事です。
今回様なケースの場合は、セルを空白あるいは、”―”などを使用するといいでしょう。
では、今回は、0を”―”に置き換えてみましょう。

こうすることで、数値も変わってきますので、ただ算出するのではなく、
やりたいこととマッチしているのかを考える必要がありますね。