Excel。0(ゼロ)を表示させないようにするIF関数を使った公式
IF関数
職業訓練や、仕事とで使えるExcel講座をはじめとする、Excelの様々な講座で、必ず紹介することなのですが、請求書や見積書なので、単価×数量の計算式をつくると、
商品名がないところでも、数式があると、0(ゼロ)を表示してしまって、
カッコ悪いというか、出来る事なら、ゼロを表示させたくない訳ですね。
そこで、IF関数を使うことによって、0(ゼロ)を表示させることを防ぐことが出来ますので、
今回は、IF関数を使った公式ではありませんが、0(ゼロ)を表示しない、
IF関数のスタンダードスキルをご紹介しましょう。
まず、次のような計算表があるとします。
E3に数量×金額の計算式を作ってみましょう。=C3*D3ですね。当然50と表示されます。
さて、見積書や請求書の場合は、このレコードが複数あるわけでして、
オーダー件数が少ない場合は、当然数量が空白のところが出るわけですね。
またオーダーしてない訳なので、商品名すら空白でしょう。
それにもかかわらず、合計欄に0(ゼロ)が表示されているのは、いかがなものでしょうか?
これじゃ、お客様に対しても印象がよく映らないでしょう。
そこで、計算式をイチイチ消去して、オーダーが入ったら、また計算式を作って、
あるいは、コピーしての繰り返しでは、作業効率が悪すぎます。
では、早速IF関数を使って、E3の合計を修正していきましょう。
面倒かもしれませんが、関数になれない方は、一度数式を削除してから、
作り直したほうが楽だと思います。
また、手入力で、IF関数を入力するのも悪くないですが、
関数の挿入ダイアログボックスを使用した方法が、
関数が苦手な人、初心者だなぁ~と思っている方には、いいかと思いますので、
今回もダイアログボックスを使って紹介していきます。
E3をクリックして、数式を削除してから、数式バーのfxボタンをクリックして、
関数の挿入ダイアログボックスを表示しましょう。
IF関数は、だいたい、関数の分類が、最近使用した関数の中にあると思いますので、
それを使ってもいいですし、すべてに変更してもOKなので、
IF関数のダイアログボックスを表示しましょう。
論理式。これは、質問文ですね。
日頃論理式なんてコトバを使うことは滅多にないでしょうから、
質問文というイメージで置き換えたほうが、分かりやすいと思います。
今回は、数量が空白ですか?という質問でいきましょう。
ですので、
論理式は、C3=""
日本語にすると、C3は空白ですか?という意味になります。
“”(ダブルコーテーションが連続)は、空白という意味です。
空白の文字の意味ではありません。
セル内にデータは空っぽですか?というのが本当の意味ですね。
つづいて、
真の場合ですが、
これも日常会話で使いませんね。
これは、YES。という意味だと考えましょう。
つまり、C3は空白ですか?という質問に対して、
そうだよ。空白だよという事でしたら、どうするのか?
という訳ですね。
今回は、C3が空白だったら、空白にしたいわけですので、
真の場合は、””
となります。
最後に偽の場合ですが、これまた、日常会話では使いませんね。
これは、NO。という意味だと考えるといいですね。
C3は空白ですか?という質問に対して、ちがうよ。空白じゃないよ。だったらどうするの?
という訳ですね。
今回は、数値が入っている訳ですから、数量×金額をさせたいわけですので、
C3*D3となります。
あとは、OKボタンをクリックすればOKですね。
数式バーには、=IF(C3="","",C3*D3)という数式が出来ていますね。
これで、0(ゼロ)を表示させないですむようになりました。
今回のIF関数の使い方は、0(ゼロ)を表示させない場合や、
エラーを表示させない場合で使う、スタンダードな公式のようなものなので、
是非この形を覚えておくといいでしょう。