Excel。アンケートの複数回答の集計を効率よく算出する方法
SUMIF編
【SUMIF関数&ワイルドカード】
アンケートの集計をしているんだけど、時間がかかって大変なんですよ。とお聞きしまして、そんなにたいへんなの?
と聞いてみたら、
あなたの趣味はどれですか?
みたいな複数回答できるものの集計だそうで、
Aだけの人もいれば、ACDと答えている人もいるし、CAと逆に書いている人もいたりと、
様々あるそうでして、
なるほどねぇ~と感心しているだけでは面白くないので、ちょっと考えてみました。
ということで、
前回は、COUNTIF関数を使ってみましたが、SUMIF関数でも作れるよね。
ということで、今回はSUMIF関数での集計方法に挑戦してみましょう。
今回も前回同様に、
例えば、あなたの旅行したい地域はどこですか?
なんてアンケートの質問がありまして、複数回答だとすると、
B列にあるように、複数答えてくれるわけです。
ちなみにA列は回答してくれた人の通しナンバーです。
このB列にあるAがいくつあるのか?Bは?と手作業で数えたら、それは時間がかかりますよね。
そこで今回はSUMIF関数で集計しちゃおうという訳です。
今回もまずは、フレームからつくります。
前回のCOUNTIF関数と異なっているのは、
C列に計算用という列が登場していることと、集計用の表が無いことですね。
SUMIF関数を使うと、ダイレクトに集計することが出来ますが、
そのために、計算用の列が必要になりますので、C列の計算用という列が追加されています。
印刷などの場合は、C列を非表示にするといいですよね。
では、F6をクリックして、SUMIF関数のダイアログボックスを表示します。
範囲には、$B$6:$B$10 と入力します。
これは、アンケート複数回答の列ですね。
といっても、SUMIF関数が苦手な方は、この範囲がわかりにくいと、よくいわれます。
確かに、何の範囲だかわかりにくいですよね。
この範囲は、次の検索条件が含まれている列ということになります。
また、オートフィルハンドルで数式をコピーしますので、
絶対参照の設定も忘れないようにしましょう。
続いて、検索条件ですが、
"*"&F$5&"*"
これは、前回もご紹介しましたが、F5の文字を含むという意味になります。*(アスタリスク)は、ワイルドカードですね。そして&は文字連結ですね。
この聞き方は、覚えておくといいですね。結構使えます。
最後に合計範囲ですが、
$C$6:$C$10
計算用の列ですね。ここには1が入っていますので、B列のアンケート複数回答に文字があったら、+1するという感覚ですね。
あとは、OKボタンをクリックして完成ですね。
オートフィルハンドルを使って数式をコピーしましょう。
なお、F6の数式は、
=SUMIF($B$6:$B$10,"*"&F$5&"*",$C$6:$C$10)
となっていますね。
様々なテクニックを一つのシートに導入していくというのはExcelの醍醐味なのかもしれませんね。