Excel。ピボットテーブルで条件付き書式を使ってレコードに反映したいけど…
<ピボットテーブル+条件付き書式>
今回は、ピボットテーブルに条件付き書式を使って、その条件に合致したら、レコード。
すなわち、その行に塗りつぶしの設定をするということをやってみたいと思います。
このようにしたいわけですね。
一見、複合参照を使った条件付き書式を設定すればいいように思えますよね。
それでは、条件付き書式を設定していくことにしましょう。
下記のような元の表がありますので、
まずは、元の表から、ピボットテーブルを作るところまでやっておきましょう。
これをピボットテーブルにします。
順位を求めたいわけですが、RANK.EQ関数は使わないですよね。
ピボットテーブルですから、売上金額をもう一つ、値に追加して、合計/売上金額2を表示します。
オプションタブの計算の種類から、降順での順位を選択すれば、順位が算出できます。
B3を売上合計。C3を順位に変更しておきます。
このピボットテーブルに、条件付き書式を設定していきます。その条件は、順位が1位のレコードに塗りつぶしが設定できるようにしていきます。
A4:C6を範囲選択します。
条件付き書式の新しいルールをクリックして、
新しい書式ルールダイアログボックスを表示させます。
数式を使用して、書式設定するセルを決定を選択し、
次の数式を満たす場合に値を書式設定のボックスに、
=$C4=1
と入力して、書式から塗りつぶしを設定しましょう。すると、1位の梅田店が塗りつぶされました。
これで、完成のように見えるのですが、では、ピボットテーブルですから、
店舗から梅田店を除いてみましょう。
当然、横浜店が1位に新宿店が2位になりますので、
今度は、横浜店のレコードが塗りつぶされるはずですよね。
あれれ!なんということでしょうか!!
全く条件付き書式が作動しておりません。どうしてしまったのでしょうか?
ピボットテーブルと条件付き書式がコラボレーションできないということなのでしょうか?
C4をクリックして、条件付き書式のルールの編集で、
どのように条件付き書式が設定されているのかを確認してみましょう。
全く問題はありませんよね。
実は、ピボットテーブルはフィールドごとに管理されているために、
通常の条件付き書式と異なる設定を行うことになります。
A列のデータ。今回は、A4:A6のセルの上にマウスカーソルを持っていくと、
右向きの黒矢印に変わります。➡(このような矢印)Wordの表の行選択の矢印ですね。
その状態で行選択をする感じでドラッグすると、A4:C6まで、範囲選択されますので、
改めて条件付き書式を設定していきます。
新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。
いつもの条件付き書式のダイアログボックスと異なっていますよね。数式は先ほどと同じで、
=$C4=1
として、塗りつぶしを設定します。そして、OKボタンをクリックします。しかし、A列の行ラベルが反映されていませんね。
値に設定しただけで、A列の行ラベルには設定されていませんので、
今度は、A4:A6で条件付き書式を設定していきます。
A4にマウスカーソルをもっていくと、今度は下向きの黒矢印が表示されますので、列選択をします。
Wordの表の列を選択する要領ですね。
あとは、先ほどと同じ条件で、条件付き書式を作っていきます。
結果、このように条件付き書式が反映されました。
改めて、フィルターで梅田店を抜いても、
ちゃんと条件付き書式が反映されるのかを確認してみましょう。
今回は、ちゃんと反映されたのが確認できましたね。
このように、条件付き書式とピボットテーブルのコラボレーションする場合には、
いくつかの注意点がありますので、ご注意のほど。