Excel。誤発注防止!10個単位の発注なので10の倍数でしか入力できないようにする方法
<入力規則&MOD関数>
次のような表があります。C2に発注数を入力するのですが、
今回は特殊な商品で、10個単位で発注するケースだとします。
仮に、10個。30個という数値での発注数ならばいいのですが、
38個というように、
10の倍数でない数値を入力できないようにする方法はありませんか?
というのが、今回のテーマです。
誤発注を防ぎたいというわけなんですね。
入力後にチェックをするよりも最初から入力が
できないようにしておくほうがいいわけです。
それでは、考えていきましょう。
まずは10の倍数以外は入力できないようにする点から考えてみると、
入力時のコントロールということですので、
【入力規則】を使用するといいですよね。
入力規則は、整数だけを入力するということも設定することが出来ます。
入力規則を使うとして、
その場合どのような条件で入力を規制したらいいのかを考えてみましょう。
入力した数値が、
10の倍数なのかを判断させるにはどうしたらいいのでしょうか?
10の倍数なのかを判断するには、
入力した数値を10で除算(割り算)してあげれば、いいわけですね。
100÷10=10なので、あまりはありません。
23÷10=2 あまり3。すなわち、10の倍数ではないということですね。
このように余りを求めるには、MOD関数を使えばいいですよね。
そうしたら、早速作成していきますが、入力規則のボックスには、
数式を直接手入力で設定する必要がありますので、
慣れていないうちは、いったん別のセルに数式を作って、
その数式をコピーして使うといいでしょう。
今回は確認も含めて、C4に数式を作ってみることにします。
C2には、100と入力しておきます。
C4をクリックして、MOD関数ダイアログボックスを表示しましょう。
数値には、C2。
除数には、10。
あとはOKボタンをクリックしましょう。
C2の数値を111にすれば、C4には、1と算出されますよね。
C4の数式の、
=MOD(C2,10)
を使って入力規則を設定していきますので、
この数式をコピーしておきましょう。
C2をクリックして、データタブのデータの入力規則をクリックして、
データの入力規則ダイアログボックスを表示しましょう。
設定タブの入力値の種類を「ユーザー設定」にして、
数式のボックスには、先程コピーしたMOD関数を貼り付けましょう。
しかし、これで完成ではありません。
入力規則は、条件が満たされた場合にOKになりますので、
除算したら余りはありませんか?というように数式を変更しますので、
数式の後ろに=0を追加します。
あとは、OKボタンをクリックしましょう。
それでは、数値を変更してみて確認してみましょう。
10の倍数でないと入力することが出来なくなりましたね。
このように、入力規則とMOD関数を組み合わせてあげることで、
誤発注を防ぐことも出来ますので、色々と使ってみてくださいね。