Excel。アルファベットは連続コピーできないんですか!って声があったので。
<CHAR+CODE関数&ROMAN関数>
Excelのオートフィルというテクニックは、連番を振るときとか、4月・5月と連続して入力したいときなどに、
オートフィルハンドルをドラッグするだけで入力出来ますので、
非常に便利なのですが、
「アルファベットは出来ないんですね」
とか
「①などの○付き数字はWordの段落番号のように入力できないんですか?」
なんてことを聞くので、改めてご紹介。
【アルファベットを連続コピー】
大文字のアルファベットのA~Zをオートフィル機能で連続コピーする方法ですが、根本の問題として、文字に数値を足すことは出来ません。
しかしながら、文字には、それぞれ、
「文字コード」という番号が振られていますので、
その文字コードを使うことで、連続コピーをすることが可能です。
では、A1にAと入力して、
A2をクリックしてCODE関数ダイアログボックスを表示しましょう。
CODE関数は、文字列の先頭の文字コードを算出する関数です。
文字列にはA1を設定して、OKボタンをクリックすると、
65という数値が算出されました。
この65がアルファベットの大文字のAに振られている番号ということがわかりました。
当然、BはAの次ですから+1すれば、いいわけです。
=CODE(A1)+1
と数式を修正します。
この数値を今度は、文字に変換する、CHAR関数を使っていきます。
では、改めてですが、A2の数式を削除して、
CHAR関数ダイアログボックスを表示しましょう。
数値には、CODE(A1)+1 と入力してOKボタンをクリックしましょう。
あとは、A2の数式をオートフィルで連続コピーすれば完成ですね。
A2の数式は、
=CHAR(CODE(A1)+1)
と簡単な数式ではありますが、自分で入力したほうが早い気もしますが…
この数式は、他の連続コピーでも使えます。
例えば、①という○付き数字。先ほどのアルファベットと同じ方法で出来ます。
ただし、○付き数値は、⑳までしかありませんので使用する時には⑳以内に収まるケースで無いといけませんので、注意が必要ですね。
【ローマ数字を連続コピー】
ⅠやⅡといったローマ数字も連続コピーする方法は、先ほどの数式=CHAR(CODE(A1)+1)
で求める事は出来るのですが、Ⅹまでしかありません。
では、11以降は出来ないのでしょうか?
実は、ローマ数字は、ROMAN関数を使って数値を変換する方法があります。
最初に、1~の連番を作ります。
3999と4000がある意味はあとで、わかりますので、
E1をクリックして手入力でROMAN関数を入力していきます。
手入力した意味は、書式を設定することが出来るからです。
今回は、0-古典という通常のものを使っていきます。
E1の数式は、
=ROMAN(D1,0)
この数式はE22までオートフィルでコピーしてみましょう。
先ほどのⅩよりも大きい数値もローマ数字で連続コピーをすることが出来ました。
ただし、3999までは表示してくれますが、
4000は桁あふれをするためか、エラーになってしまいますので、
3999までが可能なようです。
なお、書式を簡略化してもエラーになります。
このように、簡単そうなものでも、
意外とテクニックが必要な場合もありますので、
Excelのテクニックの種類を日々増やしていくといいかもしれませんね。