11/24/2017

Excel。アルファベットは連続コピーできないんですか!って声があったので。【Alphabet】

Excel。アルファベットは連続コピーできないんですか!って声があったので。

<CHAR+CODE関数&ROMAN関数>

Excelのオートフィルというテクニックは、連番を振るときとか、
4月・5月と連続して入力したいときなどに、
オートフィルハンドルをドラッグするだけで入力出来ますので、
非常に便利なのですが、
アルファベットは出来ないんですね
とか
①などの○付き数字はWordの段落番号のように入力できないんですか?
なんてことを聞くので、改めてご紹介。

【アルファベットを連続コピー】

大文字のアルファベットのA~Zをオートフィル機能で連続コピーする方法ですが、
根本の問題として、文字に数値を足すことは出来ません。

しかしながら、文字には、それぞれ、
文字コード」という番号が振られていますので、
その文字コードを使うことで、連続コピーをすることが可能です。

では、A1にAと入力して、
A2をクリックしてCODE関数ダイアログボックスを表示しましょう。

CODE関数は、文字列の先頭の文字コードを算出する関数です。

文字列にはA1を設定して、OKボタンをクリックすると、
65という数値が算出されました。

この65がアルファベットの大文字のAに振られている番号ということがわかりました。
当然、BはAの次ですから+1すれば、いいわけです。

=CODE(A1)+1

と数式を修正します。

この数値を今度は、文字に変換する、CHAR関数を使っていきます。

では、改めてですが、A2の数式を削除して、
CHAR関数ダイアログボックスを表示しましょう。

数値には、CODE(A1)+1 と入力してOKボタンをクリックしましょう。

あとは、A2の数式をオートフィルで連続コピーすれば完成ですね。

A2の数式は、
=CHAR(CODE(A1)+1)
と簡単な数式ではありますが、自分で入力したほうが早い気もしますが…

この数式は、他の連続コピーでも使えます。
例えば、①という○付き数字。先ほどのアルファベットと同じ方法で出来ます。

ただし、○付き数値は、⑳までしかありませんので使用する時には⑳以内に収まるケースで無いといけませんので、注意が必要ですね。

【ローマ数字を連続コピー】

ⅠやⅡといったローマ数字も連続コピーする方法は、先ほどの数式
=CHAR(CODE(A1)+1)
で求める事は出来るのですが、Ⅹまでしかありません。

では、11以降は出来ないのでしょうか?

実は、ローマ数字は、ROMAN関数を使って数値を変換する方法があります。

最初に、1~の連番を作ります。
3999と4000がある意味はあとで、わかりますので、
E1をクリックして手入力でROMAN関数を入力していきます。

手入力した意味は、書式を設定することが出来るからです。
今回は、0-古典という通常のものを使っていきます。

E1の数式は、
=ROMAN(D1,0)

この数式はE22までオートフィルでコピーしてみましょう。

先ほどのⅩよりも大きい数値もローマ数字で連続コピーをすることが出来ました。

ただし、3999までは表示してくれますが、
4000は桁あふれをするためか、エラーになってしまいますので、
3999までが可能なようです。

なお、書式を簡略化してもエラーになります。

このように、簡単そうなものでも、
意外とテクニックが必要な場合もありますので、
Excelのテクニックの種類を日々増やしていくといいかもしれませんね。