Excel。事務職のデータ分析その12。アドインの分析ツールで回帰分析を算出してみよう
<分析ツール>
次の表を使って、販売金額と売上個数の関係の回帰分析をグラフを使って、
資料が作れる事をご紹介しましたが、Excelのアドイン機能にある、
【分析ツール】を使うととても簡単に算出することができますので、
今回は、アドインの方法と、
【分析ツール】を使った回帰分析の資料の作り方についてご紹介していきます。
<分析ツール>
分析ツールを使うのには、アドインしないと使えませんので、早速Excelにアドインしていきます。
最初に確認ですが、データタブの右端はアウトラインになっているかと思います。
この右側に登場します。
では、ファイルタブのオプションをクリックして、
Excelのオプションダイアログボックスを表示します。
アドインをクリックして、
【分析ツール】を選択して、設定ボタンをクリックします。
アドインダイアログボックスが表示されますので、
分析ツールにチェックマークをつけて、OKボタンをクリックします。
ちなみに、ソルバーをやりたい場合には、
ソルバーアドインにチェックマークをつけると、
ソルバーを行うことが出来るようになります。
自動的にExcelに戻るので、
データタブのアウトラインの右側に分析ブロックが登場して
【データ分析】ボタンが登場したのが確認出来ます。
これで、【分析ツール】を使うことが出来るようになりました。
<分析ツールで回帰分析>
この分析ツールの「データ分析」を使って、回帰分析を行ってみましょう。データタブのデータ分析をクリックします。
データ分析ダイアログボックスが表示されますので、
「回帰分析」をクリックして、OKボタンをクリックしましょう。
回帰分析ダイアログボックスが表示されますので、
X軸とY軸の範囲をそれぞれ設定します。
入力Y範囲には、$C$2:$C$16
入力X範囲には、$B$2:$B$16
出力オプションですが、新規ワークシートに表示させるといいでしょう。
確認したら、OKボタンをクリックしましょう。
新規ワークシートに次のような結果が表示されました。
B5には、R-2の値が表示されています。
下に前回作った、グラフでも合わせて確認してみましょう。
B17の切片の係数は、y=ax+bのbと合致していることが確認出来ますし、
B18のX値1の係数は、y=ax+bのaと合致していることも確認出来ますね。
このように、分析ツールを使うことで、
いとも簡単に、回帰分析を算出することが出来ましたね。
このあとの、経営判断とか会議でどのように使われるのかは別として、
今まで、オートSUMボタンしか使っていなかった資料作りを、
ワンステップアップすることも可能かもしれませんね。
ちなみに、分析ツールには、
「回帰分析」以外にも様々な分析ツールが用意されていますので、
使用してはいかがでしょうか?